キミに惚れられました。【JK】 (ページ20)

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『凄い勘違い。』

JK「え、違うの？最近よく、俺のこと見てるよね？」

バレてる。

そりゃあ、見惚れるよ。かっこいいんだもの。

誰でも、あなたみたいなかっこいい人を見かけたら、眺めてしまうでしょうよ。

と、言いたいけど、言うと調子に乗るので、目で訴えるだけにしておく。

JK「そんなにかっこいい？」

お、本当に伝わった。

『それにしても、毎日毎日、飽きないね。
そんなに図書館が好き？』

JK「図書館というよりAちゃんが好きです。」

ジョングクくんは毎日のように、好きだの惚れただの言ってくれるけど、言われすぎてその言葉が軽く聞こえてしまう。

それに、その先を言わないから、きっとその話は私をからかっているだけ。

それでも、反応して顔を赤くしてしまうのは、その言葉への免疫がないだけ。

『毎日来なくても良いよ？』

JK「俺がAちゃんに会いたいから行ってるだけですから。
ちゃんと、ジニヒョンにも言ってるから大丈夫！」

『ジニヒョン・・・？』

JK「ん？ああ・・・この前、お兄さんのことをオッパって言うよって教えたよね？
でも、それは女の子の場合。
男がお兄さんって言う時は、ヒョンって呼ぶんだ。
だから、ジニヒョン！」

『なるほど！！韓国語難しいね。』

JK「いや、簡単だよ。日本語に似てるからね。
似た言葉もたくさんあるよ。」

ジョングクくんの韓国語講座が始まったところで、アパートへつく。

JK「もうついちゃった。まだ一緒にいたかったな。」

『送ってくれてありがとう。』

JK「じゃあ、また明日！」

ジョングクくんは笑顔で手を振って帰っていく。

明日も来るつもりか・・・。

『あ。』

明日は月曜日。休館日なので、私も休みだ。

図書館に来たところで、私はいない。

慌ててそのことを告げようとジョングクくんの後ろ姿を探すが、もういない。

連絡先も知らないし。

『どうしたものか・・・』

でも、毎日約束しているわけじゃないし、図書館が休みって分かったら、帰るよね。

休みのことを思い出して嬉しい反面、ここ最近毎日会っていたので、明日は会えないのかという寂しさが少しだけ。

まだ出会って１週間もたたない。

それなのに、私の毎日の中に、ジョングクくんはこんなにもどんっと居座っている。