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JK「ヒョン、本当に俺がいなくて大丈夫なんですか?
寂しくないです?寝れます?」

JM「お前は僕を何だと思ってるの?」


ジョングクの頭をわしゃわしゃと掻き撫でてるジミン。



JK「…ヒョン。この国を守る英雄の座はヒョンに譲ります。」

JM「ん。お前も。
この屋敷と王宮のこと、頼んだよ。」

JK「任せてください。指一本、触れさせる予定ないんで。」

JM「ははっ、そうなる前に、僕が食い止めるけどね。」

JK「俺、本当に出番無しじゃないですかー。」



まるで本当の兄弟のような、この2人のやり取りも、しばらくは見られないのか。



急に実感がわいてきて、涙が滲んでくる。




JK「あー、ヒョンがヌナを泣かしましたー。」

JM「もう、A様。泣かないでください。
1週間くらいすれば、帰ってきますから。
僕がいないからって、屋敷を抜け出さないように。

ジョングクも王宮の警備につくということは、この屋敷を守れるのはA様だけなんですからね。」


『ジミン〜!!!絶対無傷で帰って来てね?かすり傷もダメだよ?』

JM「いや、さすがにかすり傷くらいは許してくださいよ。」

『絶対ダメ。血を一滴も流さないで。』

JM「無茶言いますね。

それでは、行ってまいります。」


泣きじゃくる私の頭をポンポンと撫でて、背を向けて歩き出すジミン。

どうか、ご無事で。



JK「ヌナ、凄い泣きますね。」

『これでも、ジミンの前では凄く我慢したの。
ジミンが行きにくいかなって。』

JK「はいはい。
ジミニヒョンでこれなら、俺がもし行くってなっていたら、どれだけ泣いたんですかね、ヌナは。」

『…どうだろ。想像つかないや。』

JK「ヌナは泣き虫ですもんね。
俺が行かなくなって、本当に良かったですね。
俺がもし行っていたら、ヌナは体の9割の水分を失っていましたね。」


『それ死なない?大丈夫?私。』



JK「俺も、ヌナが泣くのを見るのは苦手ですからね。
覚悟も決心も揺らいでしまいそう。

昔からそう。
俺が何かを決心した時、ヌナの涙だけには弱くて。
何度気持ちが揺らいだか。」


『でも、絶対に折れてくれなかったじゃん。』


JK「ヌナの為だと思っていましたからね。
心を鬼にして、いましたよ。」



しばらくの間、ジミンの背中が消えた方をジョングクと一緒に見つめ、部屋に戻って寝る支度を済ませてベッドに入る。




『今頃、ジミンはどこらへんかな?』




JK「さぁ。どこかの山で野宿でもするのでしょうか。」

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設定タグ:ジョングク , BTS , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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ユナ(プロフ) - 久々に読み返したらまた大泣きしました。素敵な作品を残してくださりありがとうございます。 (12月24日 2時) (レス) id: bdaee4cca6 (このIDを非表示/違反報告)
chi134340(プロフ) - お久しぶりです。まゆうさんのお話が大好きです。何度も何度も読み返しています。素敵なお話を書いてくださって本当にありがとうございます。 (2022年12月29日 21時) (レス) @page19 id: 71cc208125 (このIDを非表示/違反報告)
airi03ryo(プロフ) - まゆうさんの作品が大好きで全部読んでいるのですが、この作品名が1番好きでもう10回以上読んでは号泣しています。本当に大好きな作品です。こんな素敵な作品を執筆して下さって、本当にありがとうございます。これからも応援しています!また読みにきますね。 (2022年10月23日 23時) (レス) @page21 id: ec6a5bd687 (このIDを非表示/違反報告)
🍚 - 数年前に出会ったこのお話が恋しくて久しぶりに読み返しました。初めて泣いたお話でした。そしてまだ泣きました。笑 このお話をずっと残してくださっていて、ありがとうございます。 (2022年8月30日 9時) (レス) @page20 id: e404ea4948 (このIDを非表示/違反報告)
M - 嗚咽がしました。こんなに泣いたお話を読んだのは初めてでした。楽しくて面白くて続きが気になって仕方がなく、どんどん読み進めてしまいました。とても幸せで、とても苦しくて、あたたかかったです。こんなに素晴らしいお話を書いてくださりありがとうございました。 (2022年4月28日 18時) (レス) @page20 id: f9fae25385 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆう。 | 作成日時:2021年1月11日 22時

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