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『寝て良いよ。』
JK「うん。寝ます。
寝ますよ。」
ふにゃりと笑い、肩に回していた手で私の髪を優しく撫でる。
私は体をモゾモゾと動かし、ジョングクの方へと体を向けた。
JK「…あのですね。」
眠さのせいで掠れた声が静かに耳に届く。
JK「俺、プロポーズしたことあるって言いましたけど。
それ、８歳の時ですから。」
『…え？』
JK「８歳の時。
初めて会った女の子に、結婚してくださいって。言っちゃったんです。」
なんだ…。
ソクジンさんがあんな言い方するから、大人になってからの話だと思っていた。
８歳か。
『ふふ、可愛い少年だったんだね。』
JK「…そうです。可愛い少年でした。
その子は、どん底だった俺を救ってくれたんです。」
段々眠りに落ちていくジョングク。
声はポツリ、ポツリと途切れていく。
JK「その子は、クラゲの水槽の前で、…」
そう言ってついに眠りに落ちたジョングク。
幼かったジョングクをどん底から救ったその子に少し嫉妬する。
ジョングクは私にクラゲだと言ってシュシュをくれたけど、クラゲは、その子との思い出なんじゃん。
聞こえてくる寝息に少しだけ勇気を出して、ちょっとだけジョングクに近づいてみた。
起きるな、起きるなよ？
ジョングクの胸板に、自分の額をくっつけてみる。
伝わってくるぬくもりに、無性に虚しくなって、すぐに離れた。
ジョングクは私の旦那さんだけど、違う。
いつか、胸を張って、ジョングクの妻だと言えたなら良いのに。
込み上げてくる涙に気付かれることのないように、ジョングクに背を向ける。
JK「Aさん。」
掠れた声が聞こえ、後ろからギュッと抱きしめられる。
『ジョングク、起きてるの？』
そう問いかけても返事はなくて、規則正しい吐息が聞こえてくるだけ。
寝ぼけているのだろうか。
ジョングクのぬくもりに私まで眠くなってきて、目を閉じる。
一瞬込み上げてきた気持ちも、ジョングクのぬくもりでなくなってしまうくらい単純なものらしい。
・
『はぁ。』
JM「２０回目。」
『…何ですか。』
声の主の方を見れば、糸目を更に細め、ジトーっと私を見てくるジミンくん。
JM「溜息しすぎじゃないですか？
１時間に２０回も溜息つきましたからね？
つまり。３分に１回溜息ですからね。」
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うに(プロフ) - もう何度も読んでますがやっぱり大好きなお話です！また更新される日を待ってます！ (4月29日 21時) (
レス) @page45 id: fc966db95f (このIDを非表示/違反報告)
Sharon(プロフ) - めっちゃ好き！更新待ってます (2月5日 18時) (レス) @page45 id: ba78d037f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 今日も好きすぎます まゆうさん ありがとうです。 (8月20日 21時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
たたたった(プロフ) - 面白かったです!!更新待ってます☺️☺️ (7月18日 22時) (レス) @page45 id: 8d4bed92ac (このIDを非表示/違反報告)
たぬき - 続きが気になってしょうがないっっ！！！ (7月17日 13時) (レス) @page45 id: 6d3f164a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年9月12日 21時
