２９ ページ29
いや、私たちの結婚に、結婚指輪なんて関係ないのです。
だって、酔っぱらった勢い…なんて言えないか。
「ゴホッゴホッ、」
社長室の方から咳き込む声が聞こえてくる。
JM「どうしたんだろう。」
『さぁ。』
JM「ところで、さっき社長にコーヒー持って行ってくれたんですよね？」
『はい、持って行きました。』
JM「ちゃんとコーヒーに砂糖入れました？」
『…へ？砂糖？』
JM「あちゃー。言ってなくてすみません。
社長、ブラックコーヒー飲めないんですよ。
砂糖入れて無かったら、無理です。」
まじか。
『急いで持って行ってきます。』
急いで砂糖を手に取り、社長室へと飛び込む。
時はすでに遅し。
社長の手にはすでにコーヒーカップが持たれていた。
『すみません！砂糖入ってないです。』
JK「知ってる。今飲んだ。」
『申し訳ありません。』
JK「…別に。飲めないわけじゃない。」
『でも、今咳き込んでいましたよね。』
JK「いや、空耳じゃない？」
『ジミンくんが、社長は砂糖がないと飲めないと。』
JK「ねぇ、Aさん。」
『あ、はい！』
JK「…俺の好みが分からなくても、普通コーヒーには砂糖をつけて出すでしょ。」
『すみません。』
JK「何？お客様が来ても、あんたは何もつけずにコーヒーだけ出すの？」
わー、また叱られる。
家でのジョングクはブラックコーヒーを飲んでいたから、てっきりブラックコーヒーが好きなんだと思って、砂糖をつけずに出しちゃった。
『以後気を付けます。』
JK「俺が砂糖要るとか要らないとかじゃなくて、そういうマナーを覚えてもらわないと困る。」
『はい。そうですよね。…気をつけます。』
社長は砂糖が要る。ブラックコーヒーはダメ。
脳内のメモに書き込む。
昨日、今日と、頭の中のメモにどれだけ書き込んでいるだろう。
それを秘書室に帰ってメモに書くんだけど。
コーヒーをデスクに置いて、私をじっと見つめる社長。
『なんですか？』
JK「いや、別に。そこにいられると、気が散って仕事ができない。」
『あ、すみません！！すぐに出て行きます！！！！』
ペコペコと頭を何度も下げ、社長室の扉のドアノブへと手をかける。
JK「…今日はちゃんとパンツスタイルで来たんだね。」
『も、もちろんです！
媚を売りに来てるわけじゃないんで！！』
JK「そ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4906人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あーみー - 勉強頑張ってからこのページを開いたら更新されてました。。。！！もうほんっっっっとうに嬉しいです！いつもご褒美で読ませていただいてます！作者様なりのペースで更新頑張ってください。 (2021年9月12日 23時) (
レス) id: 14ddaebfbb (このIDを非表示/違反報告)
ハシモト(プロフ) - 毎回更新されるたびに大喜びして読ませていただいています！まゆうさんの書くもの全部大好きです！これからも応援しています！ (2021年9月4日 20時) (レス) id: 0a8c73e852 (このIDを非表示/違反報告)
りり - 感情振り回される感じが堪らなく好きですっっっ！！！ずっとずっと見てたいなあ。更新楽しみにしています！ (2021年9月2日 23時) (レス) id: 5e48ce6db1 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - JINさんの指輪で、君が消えるその前に。思い出しましたー！とにかく最高です！ (2021年8月28日 22時) (レス) id: 20b9f3ec07 (このIDを非表示/違反報告)
ジンペン(プロフ) - やだぁぁぁーー！別れて欲しくないー！……ジョングクに期待。 (2021年8月27日 6時) (レス) id: 243e188d0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年8月1日 21時
