２６ ページ26
『ありがとうございます。
…というか、弟さんの為に買ったのに、このシュシュ！』
「良いんです。
もう、遅かっただろうし。
それに、あなたによく似合う。
輪ゴムなんかより、余程ね。」
なんて、暖かい人だろうか。
まるで、私が今日知る前のジョングクのよう。
『あの、お名前を聞いて良いですか？』
「名前ですか？
キム・ソクジンといいます。あなたは？」
キム…ソクジンさん…。
『ミン・Aといいます。』
JN「Aさん…。」
ソクジンさんは少しだけ驚いた表情を浮かべた。
ピロンッ。
軽快な音がして、メッセージが来たことを知らせる。
『すみません！』
見れば、ジョングクからのメッセージだ。
�爐海譴�ら帰ります。��
『わっ、早く帰らなくちゃ！』
JN「それは大変ですね。お気をつけて。」
再び頭を下げ、家へと向けて走り出す。
今日は、帰るの早いんだ。
急いで帰って、ご飯を作らなければ。
やぁぁ、家でも怒られるのかな。
甘い新婚生活のはずが、恐怖の新婚生活になったりするのかな。
家に帰れば、すでに電気はついていた。
『た、ただいま帰りましたぁっ！！』
JK「あ、Aさん、お帰りなさい。」
…あれ。
そこにいたのは、朝と何一つ変わらない、笑顔のジョングクだった。
JK「俺も今帰って来たところなんです。
久しぶりのお仕事で疲れたでしょう？
先にお風呂に入ってきますか？」
いや。あれ？えーっと…。え？
てっきり、家でも暴君ジョングクになるのだと思っていたから、拍子抜けして、その場に立ち尽くしてしまう。
JK「どうかしました？体調悪いんですか？
んー。今からなら、夜間病院が開いているかも。行きますか？」
『いや。全くもって、元気です。すこぶる元気です。
今すぐご飯作りますね！』
手を洗い、台所へ向かう。
JK「そう、ですか。
あ、そう言えば、僕、Aさんに渡したいものが。」
椅子の上に置いてあった鞄の中に手を入れ、ゴソゴソと探っているジョングク。
渡したいもの…？
JK「これ、Aさんに似合う…あれ？」
ジョングクの方を向けば、彼の視線は私の髪の方へといっている。
JK「その髪留め…。」
『あぁ。これですか。
輪ゴムだと痛いだろうって。…くれたんです。』
通りすがりの人に貰ったと言えば、変に思われてしまいそう。
JK「そう…ですか。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4906人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あーみー - 勉強頑張ってからこのページを開いたら更新されてました。。。！！もうほんっっっっとうに嬉しいです！いつもご褒美で読ませていただいてます！作者様なりのペースで更新頑張ってください。 (2021年9月12日 23時) (
レス) id: 14ddaebfbb (このIDを非表示/違反報告)
ハシモト(プロフ) - 毎回更新されるたびに大喜びして読ませていただいています！まゆうさんの書くもの全部大好きです！これからも応援しています！ (2021年9月4日 20時) (レス) id: 0a8c73e852 (このIDを非表示/違反報告)
りり - 感情振り回される感じが堪らなく好きですっっっ！！！ずっとずっと見てたいなあ。更新楽しみにしています！ (2021年9月2日 23時) (レス) id: 5e48ce6db1 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - JINさんの指輪で、君が消えるその前に。思い出しましたー！とにかく最高です！ (2021年8月28日 22時) (レス) id: 20b9f3ec07 (このIDを非表示/違反報告)
ジンペン(プロフ) - やだぁぁぁーー！別れて欲しくないー！……ジョングクに期待。 (2021年8月27日 6時) (レス) id: 243e188d0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年8月1日 21時
