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私たちの結婚に愛はない。
それなのに、ジョングクの優しさや、私を想ってくれるあたたかい感情は、まるで愛されているように感じられる。
そのあたたかさは、傷ついた私の心を優しく包み込んでくれて、少しずつ、世界の色を塗ってくれているように思える。
この結婚、無茶苦茶だと思うけど、今でも無かったことにしたいとは思うけど、それでも嫌な結婚だとは思えない。
JK「Aさん、泣いてます？」
『泣いてません。』
JK「じゃあ、その頬を濡らしてるのは、汗ですか。」
『そう、汗だよ。夏だからね。』
JK「どう？まだ離婚したいです？」
『離婚はしたい…けど、今すぐじゃなくても…いい気もする。』
JK「じゃあ、俺はAさんが離婚したいと思わなくなるように、頑張らなきゃですね。」
無邪気に目を細めるジョングク。
やっぱり、私はこの人が分からない。
結婚詐欺にしては、優しすぎる。
私のペースに合わせてゆっくり水族館を回ってくれ、その後はまた車に乗せられ、目的地を教えられないままやって来たのは、高級ホテル最上階にあるレストラン。
JK「予約しておきました。」
『ちょ、言ってよ。
もっと、お洒落したのに…』
JK「Aさんは、どんなAさんだって可愛いです。
今日のワンピースも可愛いです。」
『ありがとう…じゃなくてね、』
水族館に連れて行ってくれただけでも驚きなのに、今度は夜景の綺麗なレストラン。
JK「なんか、ソワソワしてます？」
『こんなところ、来たことないですから。』
JK「緊張しすぎて、また敬語に戻ってますよ。
面白いです。」
『失礼だな。』
ジョングクはこういうところに来慣れているのか、余裕そうに堂々と座っている。
私の方が年上だけど、人生経験で言えば、ジョングクの方がはるかに上だろう。
…いや、婚約破棄といういらない経験だけは豊富だけど。
『ジョングク、元カノとかたくさんいそう。』
JK「Aさんは、俺をプレイボーイとでも思っているんすか。
普通ですよ。」
『でも、こう、サラッと紳士的なことできたり、サラッと素敵なデートの計画してくれていたり。』
今までの彼女にも、そうしてきたんだろうなぁ。
…ますます、私なんかと結婚するはめになってしまい、申し訳ない。
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あーみー - 勉強頑張ってからこのページを開いたら更新されてました。。。！！もうほんっっっっとうに嬉しいです！いつもご褒美で読ませていただいてます！作者様なりのペースで更新頑張ってください。 (2021年9月12日 23時) (
レス) id: 14ddaebfbb (このIDを非表示/違反報告)
ハシモト(プロフ) - 毎回更新されるたびに大喜びして読ませていただいています！まゆうさんの書くもの全部大好きです！これからも応援しています！ (2021年9月4日 20時) (レス) id: 0a8c73e852 (このIDを非表示/違反報告)
りり - 感情振り回される感じが堪らなく好きですっっっ！！！ずっとずっと見てたいなあ。更新楽しみにしています！ (2021年9月2日 23時) (レス) id: 5e48ce6db1 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - JINさんの指輪で、君が消えるその前に。思い出しましたー！とにかく最高です！ (2021年8月28日 22時) (レス) id: 20b9f3ec07 (このIDを非表示/違反報告)
ジンペン(プロフ) - やだぁぁぁーー！別れて欲しくないー！……ジョングクに期待。 (2021年8月27日 6時) (レス) id: 243e188d0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年8月1日 21時
