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でも、楽しい思い出は無かったことにならないし、だからこそ、元通りになるなんてこと、絶対に無いんだ。
いくら蓋をしても、ずっとずっと、心の奥に隠れ続けていたんだ。
それが、ジニオッパだったんだね。
目を開けると、大好きな人の泣き顔が映る。
『なんで泣いてるの?』
JN「・・・ちょっと痛いんだ。
いや、かなりかな?」
涙でぐちゃぐちゃの顔で笑う。
『ジニオッパだったんだね。病院で会ったの。』
JN「僕しか覚えてないから、ちょっと、悲しかった。」
『だって、急にいなくなるんだもん』
JN「ごめん。でも、できればもう、病院では会いたくなかったんだけど・・・。」
周りを見渡せば、それは病院の個室だということが分かる。
私の頭には包帯が巻かれていて、顔や腕にはガーゼが貼ってある。
あぁ、今度は私が交通事故にあってしまったんだっけ。
『ジニオッパ、老けた?』
JN「ヤー!!なんてこと言うんだ!!
Aがなかなか目を覚まさないから、ずっとずっと待ってたんだろ!!
そりゃあ少しは疲れた顔になるさ!!
1週間も寝てたんだからな!!」
1週間!?そんなに私寝てたの!?
仕事大丈夫かな?グク、ちゃんと生活できてるかな?
JN「もう、ほんと、勘弁してよ。
大切な人を失うのはもう嫌だよ。」
ジニオッパは、私の手を強く握りしめた。
JN「・・・あの時。Aに初めて会った時に、僕はオモニを事故で亡くしたんだ。
2人で一緒に歩いていたところへ車がつっこんできて。
僕を庇ったオモニは・・・。
だから、あの時、心が凄く痛くて毎日泣いてたんだ。
そんな時に、Aが来てくれて。
Aの笑顔が、僕を救ってくれたんだよ。
だから、僕は・・・」
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のの - ほんとに美しい、話。ほんとに読み進めることを止めることができません。それくらいとても面白かったです。これからも頑張ってください! (2021年1月1日 23時) (レス) id: 56a0e485d0 (このIDを非表示/違反報告)
SIN-KYO - 全て読ませて頂きました!とても面白かったですありがとうございます他の作品も大好きですこれからも面白い作品をお願いします(._.)” (2019年10月14日 12時) (レス) id: 467b8a1d7b (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん(プロフ) - このお話めちゃくちゃ大好きでした!面白かったです! (2019年10月13日 21時) (レス) id: 9d411ba96e (このIDを非表示/違反報告)
テギ寄り - きゅんきゅん号泣です………T T ストーリー性があって面白すぎます!!更新待ってまーーす!!!頑張ってくださいね! (2019年10月11日 20時) (レス) id: 3685fa0611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2019年10月8日 23時