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『ごめん、今日は帰るね。』
慌てて鞄を持ち、教室を飛び出した。
頭の中で警戒音が鳴っている。
急がなければ、やばいぞ。
JN「あ、来た来た！Aちゃん。待ってたよ。」
ソクジンさんはニッコリ笑いながら手を振る。
周りの女子たちが顔を赤らめているのは何故だろう。
そして、私への視線がとてつもなく痛いのは何故だろう。
『ソクジンさん！？なんでここへ？』
JN「今日は仕事が早く終わったから、迎えに来たんだ。
さぁ、一緒に帰ろう？」
ソクジンさんは私に手を差し伸べる。
まるで、本物の王子様のよう。
周りの視線はチクチクと体中に刺さる。
私はソクジンさんを残し、早歩きで校門の外へと出た。
ソクジンさんも、ニコニコしながら私のあとをついてくる。
JN「ねぇ。遅い。」
校門が見えなくなったところで、ソクジンさんが言葉を発した。
先程までのニッコニコした王子様はどこへいった。
『そりゃあ、いきなり来られましても。しかも、校内放送まで。』
JN「だって、教頭だって言う人が、校内放送ですぐに呼ぶって。」
うそ。あの中に教頭までいたの。
『…で、何しに来たんですか？』
JN「最近物騒でしょ？だから、仕事を早く終わらせて迎えに来た。」
『え、いらないです。そんな配慮。』
JN「素直じゃないなぁ。」
私は小学３年生の時に、ちょっとした事件に巻き込まれた。
それがトラウマになって、未だに１人で行動するのは少し怖い。
あと、肩を後ろから触られると、神経が麻痺したようにピリッとなる。
あの時の傷が、そこにはある。
ほんと、物騒な世の中だよね。
今までは、その事情を知っているサラとジミンが家まで送ってくれていた。家も同じ方向だったし。
けれど、ソクジンさんと一緒に住むマンションは２人の家の方向とは真逆になる。
いよいよ、１人立ちしないといけないなと思っていたところだ。
だから、ソクジンさんが迎えに来てくれて、少しだけ安心した自分もいる。
不本意ながらだけど。
もしかして、お母さんが、事前に何か言ったのかな？
それで、気を利かせて迎えに来てくれた？
『…ありがとうございます。』
JN「ん、いいよ。
ちゃんと、礼は貰うからね？」
意地悪そうに笑った彼に、背筋はゾクリとする。
『礼…ですか。』
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まゆう。(プロフ) - ぽむ.さん» 教えてくださりありがとうございます！この作品、リメイクしているものでして、元が北海道にしていたので、そのままうってしまいました。すみません…。韓国が舞台で合ってます。すぐ訂正致しました。本当にすみません。 (2020年11月4日 7時) (
レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - ジンがチミだったかー (2020年11月2日 20時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
k.n(プロフ) - さすがです！チミがジミンちゃんかと思いきや、違う誰かがと思いきや！！流れがさすがです！ジンくんの真っ直ぐな愛で思い出しますように♪ (2020年10月29日 9時) (レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
SiN(プロフ) - まゆうさんのジンくん、好きです(*´ω`*) (2020年10月28日 22時) (レス) id: bb3875de40 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - ジンかっこよすぎ (2020年10月25日 9時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2020年10月23日 23時
