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私はつい見惚れてしまい、声を発することもできなかった。
多分、随分とマヌケな表情をしていたのだと思う。
JN「ユン・Aちゃん…だよね？」
男性はにっこりと微笑んだ。
心臓がキュッとつままれたような感覚になる。
『あ、はいっ！！』
緊張しすぎて、もはや、普通に喋ることすらできない。
JN「僕はキム・ソクジン。今日からよろしくね！」
ソクジンさんは首を少しだけ傾け、ニコッと笑った。
…………ん？はい？
キョウカラ ヨロシクネ？
まさか。
今日から一緒に住む人って…嘘でしょ。
いやぁ…嘘でしょ。
ありえない話はやめてください。
JN「おーい、大丈夫？」
私の前で手を振っているソクジンさん。
いや、大丈夫なわけがない。
JN「とりあえず、中に入って？」
ソクジンさんは私の持っていた荷物を手に取り、中へと招き入れてくれた。
中はとても綺麗で、思った以上に広かった。
ソクジンさんについて、廊下を歩いて行く。
JN「Aちゃんの部屋はここね。」
『ありがとうございます！』
お母さんの言っていた通り、ソクジンさんの住む部屋は、１人暮らしには広すぎる大きさ。
大きめの部屋が２つに、リビングとダイニングとキッチン。
トイレやお風呂も大きめだ。
JN「僕の部屋はあっちなんだ。」
ソクジンさんは、私の部屋ではない方の黒い色をした扉を指差す。
私の部屋と、ソクジンさんの部屋。
今日から、本当にこの王子様と一緒に住むのか。
…いや、私にはチミがいる！！
ソクジンさんにドキドキしている場合ではない。
JN「Aちゃん？やっぱり具合が悪いんじゃない？顔色悪いよ？」
ソクジンさんは私の頬を大きな手で優しく包み込む。
そして、心配そうな表情で私の顔を覗き込む。
その顔の近さに、心臓が壊れそうなほどバクバクいっている。
気が付けば、ソクジンさんの顔は唇と唇がくっつくかくっつかないかくらいの近さだった。
ソクジンさんの綺麗な瞳が、私をまっすぐ捉える。
ピーンポーン‥‥
もうすぐで唇と唇がくっつくかくっつかないかというところで、インターホンが鳴り響いた。
ソクジンさんは私から離れ、チッと小さく舌打ちをして玄関へと歩いて行った。
おうおうおうおう。
今、何が起ころうとしていた？
新生活開始後、３０分も経たないうちに、私はファーストキスを失いそうになっていた？
…嘘でしょ。
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まゆう。(プロフ) - ぽむ.さん» 教えてくださりありがとうございます！この作品、リメイクしているものでして、元が北海道にしていたので、そのままうってしまいました。すみません…。韓国が舞台で合ってます。すぐ訂正致しました。本当にすみません。 (2020年11月4日 7時) (
レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - ジンがチミだったかー (2020年11月2日 20時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
k.n(プロフ) - さすがです！チミがジミンちゃんかと思いきや、違う誰かがと思いきや！！流れがさすがです！ジンくんの真っ直ぐな愛で思い出しますように♪ (2020年10月29日 9時) (レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
SiN(プロフ) - まゆうさんのジンくん、好きです(*´ω`*) (2020年10月28日 22時) (レス) id: bb3875de40 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - ジンかっこよすぎ (2020年10月25日 9時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2020年10月23日 23時
