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『い、や…いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ』
立っていることもできず、その場に座り込んだ。
「ちょっ、騒ぐな。俺、何もしてないだろ！？」
男は焦りながら、周りをキョロキョロと見渡している。
いくら息を吸い込んでも酸素は入って来ない。
だんだん、視界もぼやけてくる。
息ができない…。
「え、ちょっと、大丈夫！？」
いつの間にか周りにできていた人混みを掻き分け、女性が私に駆け寄って背中を摩ってくれる。
「私のリズムに合わせて、ゆっくり深く、吸って、吐いて…」
女性の人はゆっくり、優しく背中をポンポンと叩いた。
私はそれに合わせ、なんとか自分の息を合わせようとする。
少しずつ、落ち着いてきて、呼吸が楽になった。
女性を見れば、優しく微笑んでくれる。
凄い顔が整っていて、大人っぽい綺麗な女性。
ソクジンさんの彼女って、こういう感じなんだろうなぁ。
私なんて比べ物にならない。
女性は立ち上がり、チャラ男の方へと向いた。
「あんたさ、こんな可愛い子に手を出して。
鏡を貸してやろうか？
自分の顔を見て選びなっ」
んんんん？
あれ？
今のドスの効いた低い声はどこから。
「すみませんでした！！！！」
チャラ男は顔を真っ青にして、走り去っていった。
「ったく。今頃の男は。」
その声は、間違いなく目の前の綺麗な女性から聞こえてくる。
あぁ、なんだろう。
この、見た目に騙される感じ。
ふと、ソクジンさんの顔が浮かんでくる。
そうよ、それそれ。
ソクジンさんも、最初は王子様だとか、貴公子だとか思ったのよ。
「大丈夫？落ち着いた？」
『はい、大丈夫です。』
女性はニッコリと笑う。
やはりとても綺麗だ。
そして大人っぽくて、色っぽい。
「こんなところを、制服で歩いたら危ないよ。
しかも、女の子が１人で。」
『ごめんなさい。』
「何かあったの？」
『まぁ、いろいろと…』
自分でもよく分かっていませんが。
ふと、ソクジンさんの驚いた顔が脳裏に浮かんだ。
私が走り去る時に、普段からは想像もできないような顔をしていた。
今頃、心配してるかなぁ。
「私の家、この近くなのよ。
寄って行って？」
女の人は私の体を支えながら立ち上がらせた。
『え、いや、大丈夫です！！助けて頂いたのに、そんなことまで。』
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まゆう。(プロフ) - ぽむ.さん» 教えてくださりありがとうございます！この作品、リメイクしているものでして、元が北海道にしていたので、そのままうってしまいました。すみません…。韓国が舞台で合ってます。すぐ訂正致しました。本当にすみません。 (2020年11月4日 7時) (
レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - ジンがチミだったかー (2020年11月2日 20時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
k.n(プロフ) - さすがです！チミがジミンちゃんかと思いきや、違う誰かがと思いきや！！流れがさすがです！ジンくんの真っ直ぐな愛で思い出しますように♪ (2020年10月29日 9時) (レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
SiN(プロフ) - まゆうさんのジンくん、好きです(*´ω`*) (2020年10月28日 22時) (レス) id: bb3875de40 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - ジンかっこよすぎ (2020年10月25日 9時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2020年10月23日 23時
