１ ページ1
・
�狢腓�くなったら結婚しようね��
私は確かに、チミと約束をした。
だから私は今まで、その約束を忘れず、チミ一筋で生きてきた。
チミ、今どこにいるの？
・
『…は？釜山？』
自分の親の口から出た、縁もゆかりもない都市に、持っていたパンを落としてしまう。
私の家族はいたって普通。
お父さんにお母さんに、今はアメリカで働いているユンギオッパ。
よくある平凡な家族。
しいて言うなら、他の家族よりも多少仲が良すぎるのかもしれないけれど、ごく普通の家族だ。
私はこのままこの家庭で育ち、このままこの地で育ち、この地で就職し、この地で結婚する。
ずっとそう思っていた。
今日、この時までは。
『えっと…いつから？』
「来週から。」
『はぁ！？』
「いきなりよね〜？お母さんも、昨日の夜、お父さんから聞いて驚いちゃった。」
お父さんもお母さんも呑気に紅茶なんて飲んでいる。
驚いちゃった！じゃないよ。
この夫婦はどこまでマイペースなんだろうか。
「はっはっはー、まさかこの時期にいきなり転勤とはなぁ。」
お父さんはケロッとしながらパンを食べている。
信じらんない。
釜山だよ？釜山！！
ちょっと隣町に引っ越すのとはわけが違う。
学校だって転校しないといけないし、友達とも離れ離れになっちゃうし。
「でも、Aと離れるのは寂しいわぁ。」
…は？
『ちょっと待って。今、私と離れるって言った？』
「あ、言わなかった？釜山には、お母さんとお父さんで行ってくるわね。」
言ってないし、聞いてないし、ありえないし。
『私だけここに残されるってこと？いや、おかしいでしょ。』
「だって、あなた高校があるでしょ？
もう３年生。ここまでやってきたんだから、ついでに行っちゃいなさいよ。」
『でも、１人で生活するなんて。』
近くに親戚もいないし、頼れる知り合いもいない。
私はこの歳にして、急に独りぼっちになっちゃうのか。
「お母さんたちだって、Aを１人きりにするのは心配だらけよ。
だからね、ちゃんと準備しているから！安心して？」
『じゅん、び？』
お母さんは怪しい笑みを浮かべる。
どこに安心できる要素があるというんだ。
お母さんは人差し指をビシッと立ってて、自信満々に言った。
「ルームシェアよ！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2767人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆう。(プロフ) - ぽむ.さん» 教えてくださりありがとうございます！この作品、リメイクしているものでして、元が北海道にしていたので、そのままうってしまいました。すみません…。韓国が舞台で合ってます。すぐ訂正致しました。本当にすみません。 (2020年11月4日 7時) (
レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - ジンがチミだったかー (2020年11月2日 20時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
k.n(プロフ) - さすがです！チミがジミンちゃんかと思いきや、違う誰かがと思いきや！！流れがさすがです！ジンくんの真っ直ぐな愛で思い出しますように♪ (2020年10月29日 9時) (レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
SiN(プロフ) - まゆうさんのジンくん、好きです(*´ω`*) (2020年10月28日 22時) (レス) id: bb3875de40 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - ジンかっこよすぎ (2020年10月25日 9時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆう。
| 作成日時：2020年10月23日 23時
