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グクが少しずつ私に近づいてくる。
JK「俺が欲しいのはAだけ。
だから、他の奴なんて見ないでよ。」
まただ。
また、泣きそうな瞳をしている。
グクが分からない。
なんでグクは、そんなに泣きそうなの？
それも演技？
でも、私は知っているよ。
グクは嘘がつくのが下手だって。
私の手首を掴んで、じっと私を見つめる。
何を隠そうとしているの？何を悩んでいるの？
グクは両手で私の頭を挟み、吸い付くように唇を重ねた。
私とこうやって浮気をすることで、グクのその悩みが少しでも軽くなるなら、私は悪い女にでもなってあげるよ。
どうせ私は、グクに甘いんだから。
・
JM「A、痩せた？」
『聞いて驚け。ちょっぴり痩せた。』
JM「痩せる必要ないのに。」
体育館の隅にジミンと一緒に座り、楽しそうにバスケットボールなんてしているクラスメイトを眺める。
運が悪いことに、体育だけはグクのクラスと合同で、運動神経の良いグクはひたすらパスを受け取っては簡単にゴールを入れている。
あんなに簡単にゴールって入るもの？
女子生徒は目を輝かせながらグクに見入っている。
みんな、騙されたらダメだよ。
あれは、ウサギの仮面を被った変態狼だよ。
JM「A、顔がえげつないよ。」
『えげつない顔ってどんな顔。』
JM「えげつないとは、、露骨で下品である様子を表す言葉です。」
『悪い意味だということは分かった。』
試合が終わり、グクのところへサラが走り寄っていく。
優しそうにサラを見るその瞳に、私の心は曇る。
グクの浮気相手になってから、毎晩のようにグクは私の部屋へやって来る。
そして、数え切れないほどのキスをする。
そのまま一緒に寝てしまうこともあるけれど、気付けばグクは帰って行っている。
いつかは終わりが来る…というか、終わらせないといけない関係だけど、私はグクのぬくもりから離れられずにいる。
それに、グクの泣きそうな顔が気になって仕方がない。
このままグクが私だけを見てくれる日がやってくればいいのに。
「A―、チーム入れる？人数足りなくて。」
クラスの女子に声を掛けられ、立ち上がる。
すると、急に一気に血の気が引いて行く感じがして、そのまま私は意識を手離した。
やべぇ。
これ、ジミンに怒られるわ。
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美月 - どんどん変わっていく生活があり、どきどきする (7月31日 4時) (
レス) @page38 id: 9240e7cce6 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - キュンですね、 (2021年10月2日 9時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - やんやんさん» 嬉しいコメント、ありがとうございました！これからも頑張ります！！！ (2020年10月26日 23時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Alssさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！私の世界観を存分に出せるよう、頑張ります！ (2020年10月26日 23時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - ☆☆さん» 私も、皆様が大好きです！！今更ですが、途中で終わらせるというのは私がしたくなくて、続きを書き続けています！ (2020年10月26日 23時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2020年9月24日 22時
