１８ ページ18
だから、Aがジョングクに涙を見せないようにしているとは思わなかったんだよね。
ほんと、馬鹿だよ。
好きな奴に、好きな奴を想って流す悲しい涙なんて見られたくないだろ。
そういう乙女心が分からないから、いつもAを苦しめるんだよ。
まぁ、素直に想いを伝えてこなかったAのせいでもあるけど。
僕は２人ともが好きで、２人ともが大切だから、どちらかを責めることも、どちらかの味方をすることもできない。
でも、叱ってやることならできるかな。
JM「ジョングク。なんでお前がサラと付き合ったのか分からないけど、後悔するよ？
Aがお前の隣にいるのは、当たり前じゃないからな。」
JK「分かってるよ、そんなこと。」
俯いて、手を握り締めているジョングク。
お前は、何を背負っているの？何に困っているの？
僕はお前が自分から話すまでは聞かない。
でも。話した方が楽になると思うんだけど。
JK「ジミン。」
JM「ん？」
JK「できるだけ、Aと一緒にいて。」
JM「…は？」
JK「俺、帰るよ。」
泣きそうな顔をして店を出て行ったジョングク。
残された僕。
TH「なにあいつ。俺、アイツ嫌い。」
JN「テヒョン！！！！お客さんだぞ！」
TH「でも。アイツは、あの子を傷つける。」
JM「…あの、すみません。あなたは？」
モップを持って来て、床を拭いている手を止めて僕を見る。
TH「キム・テヒョン。」
いや、名前を知りたいわけではないんだけどな。
JN「僕のいとこ。
最近ここに引っ越して来たんだよ。」
へぇ、ソクジンさんのいとこ。
全然似てないや。まぁ、いとこってそういうものか。
JN「ジミンたちと同い年だよ。まぁ、変わった奴だけど、とてもいい奴だから。」
JM「へぇ。僕はパク・ジミン。よろしく。」
テヒョンはペコっと頭を軽く下げて、再び掃除を始めた。
さぁ、どうしたものか。
あの親友たちが幸せになるためなら、僕はどんな苦労もいとわない。
ほんと、世話のやける２人だ。
君たちは何も知らない。
何も知らずに僕だけを見てくれる、唯一の存在だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3284人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美月 - どんどん変わっていく生活があり、どきどきする (7月31日 4時) (
レス) @page38 id: 9240e7cce6 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - キュンですね、 (2021年10月2日 9時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - やんやんさん» 嬉しいコメント、ありがとうございました！これからも頑張ります！！！ (2020年10月26日 23時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Alssさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！私の世界観を存分に出せるよう、頑張ります！ (2020年10月26日 23時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - ☆☆さん» 私も、皆様が大好きです！！今更ですが、途中で終わらせるというのは私がしたくなくて、続きを書き続けています！ (2020年10月26日 23時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆう。
| 作成日時：2020年9月24日 22時
