オンニの彼氏。【JN】

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暗くなったテレビ画面に映るのは、化粧をしていない女子力の欠片もない私。





CY「お待たせー！！
どう？仲良くなれた？」


紅茶を4人分入れて、満面の笑みでキッチンから戻ってくる小柄でふわっとしている可愛い女の子。



JN「ありがとう。」


CY「きゃっ・・・」





紅茶を机の上に置き、立ち上がろうとしてバランスを崩すオンニの肩をさっと掴み、支えるジニオッパ。


それはどう見てもお似合いで、映画のワンシーンのように綺麗な絵になってる。


オンニは、グクとそっくりで、兎のような丸くて大きくてキラキラしている瞳に、小さな可愛い口。


私もオンニのように可愛いかったら、ジニオッパと付き合えたのかな？




もう、潔く認めてしまおう。





私はジニオッパに一目惚れをしてしまった。


ジニオッパの笑顔に惹かれてしまった。


そして、初めて会ったとは思えない程の居心地の良さに胸がときめいてしまった。





けれど、ジニオッパはオンニの彼氏。




それに、もう会うことはないだろう。


会わなければ、この芽生えてしまった恋心が育つはずもない。数日もすれば枯れるだけ。


大丈夫。きっと、ほんの少し良いなって思っただけだ。








もう、会うことは無い・・・はずだった。

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