オンニの彼氏。【JN】

47.【JN】 ページ48

チェヨンには別れるよう伝えた。

好きな子がいると。




けれど、彼女は泣いてひどく取り乱してしまい、そんな彼女を僕は突き放せないでいた。


これは、最初にAに似た彼女をちゃんと突き放せなかった僕への罰。




何度も僕は決心したが、チェヨンとの話し合いが進むことはなかった。


けれど、僕は必ず、Aに気持ちを伝えるよ。




僕の気持ちに早々と気づいたジョングクは何度も、チェヨンとのことを指摘してきた。




分かってる。僕は間違えない。




僕が一緒にいたいのは、Aだから。



チェヨンと別れるまでは、僕の気持ちは伝えない。





それまでは、僕はAのオッパになる。



たまに我慢できなくて、眠るAのおでこにキスしたり、手を繋いだりしちゃったけど。


欲張って抱きしめちゃったりしたけど。







JN「と、思ってたんだけどなぁ。」





目からは涙が出てくる。




次から次へと、涙は雫になって、僕の頬から顎へと流れていく。




成人男性が、道を歩きながらこんなに泣いてるなんて、かっこ悪いでしょ。


ほら、そこの小学生の女の子。


そんな顔で僕を見るなよ。


大人だって、泣きたい時があるんだ。




大好きな子に彼氏ができたとか、大好きな子がキスしてたとか、大好きな子にもうやめようって言われたとか、大好きな子にもう会えないとか・・・




今日も、いつものように、Aの大好きな物を食べながら、一緒にたくさん笑いたかった。


この数ヶ月間、本当に幸せだった。




小学生からの恋が、こんな終わりになってしまうのは辛いけど、僕のこの気持ちを伝えてしまえば、Aは困るから。



Aを泣かせたくはない。笑っていて欲しい。



例え、その笑顔の理由がテヒョンだったとしても、僕はそれでいい。






もう、涙を止めようという気もなく、今日全てを流し出してしまおうと思った。








その時、急に携帯が震え出す。
誰からだろう？



画面を見れば、テヒョンと表示されている。




テヒョンが僕に何の用だろう？

Aに手を出すなって？





もう、言われなくても出さないよ。

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