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先輩の方を見れば、長い髪を一つに結んでいる。
『さぁて、私はどちらの味方をしようかね。』
お願いだから、犯人の味方はしないでください。
JK「俺、先輩を見直しました。ちゃんとできるんですね。」
『私は君の先輩だからね。』
そう笑って河童親父の後を歩いて行く先輩の背中を、追いかけた。
あの場で、少しでも先輩を庇えたなら・・・。
俺の力の弱さに、急に苛立ちを覚えた。
・・・あ。あいつ、河童親父のカツラを取ろうとしてるわ。
相当根に持ってるわ。
俺はこの会場で一番怪しい動きをしているポンコツを確保した。
やっぱりこの人は、ポンコツだ。
『見て見て。あの人、ニッコニコしてるよ。
先程私に見せたゲスい顔と違いまっせ。』
JK「せんぱーい。それ、そろそろ誰かに聞こえるからやめてくださいよ。」
『ちぇ。』
ステージ上の来賓席でにこやか〜に笑っている河童親父をステージ袖で見守る俺たち。
こういうのって、いかに好感度を上げるかが大事だから、みんな必死なんだろうなぁ。
来賓席に座るお偉いさんたちの胡散臭い笑顔をじーっと見る。
ふと、近くの建物の窓にキラリと光るものが見えた。
目を凝らして見る。・・・銃口だ。
JK「先輩っ、・・・あれ、いない！？」
俺の隣にいたはずの先輩が見当たらない。
それと同時に響き渡る銃声。
くそっ、行動が遅れた。
河童親父を見ると、椅子ごと後ろに倒れていた。
撃たれた？いや、先輩が椅子の背もたれを後ろに引いて思い切り倒したらしい。
弾はそのまま河童親父の後ろにあった壁に撃ち込まれている。
『あのですね、このご時世、女を見下すような発言って、やっぱり駄目だと思うんですよね。』
突然の襲撃に騒然とする会場で、そんなことを言っている先輩。
いや、言い返すのは今じゃない。
会場の警備にあたっていた警官たちが集まって来る。
ここはとりあえず、先輩たちに任そう。
・・・多分大丈夫だよな？
俺は走ってあの建物の方へと行く。
犯人を捕まえなくては。
けれども、そこはもぬけの殻。
遅かったか。
けれど、そこには手紙が置かれていた。
【１９９７．２．２ F 】
JK「何だ、これ・・・。」
1997年２月２日？
あ、俺の生まれた年じゃん。
で、このFっていうのは何だ？
窓から会場の方を眺める。
向こうから見た時には近くに感じたけど、こう見ると結構遠い。
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もとの(プロフ) - まゆうさん、初めまして。シリーズ堪能させていただいていますが、時々ぶっ込まれるノリツッコミ、こころの声、楽しすぎます！！！もう、だいすきです。しかし、それでいて泣かせてくるんだからもう！ハートマークです！！！！ (2021年10月20日 17時) (
レス) @page43 id: 40906d189c (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - ﾏｯｽﾙﾗﾋﾞｯﾄさん» マッスルラビットさん！！！！コメディ要素や、キュンキュン要素をもっとねじ込んでいけるよう、善処いたします！ありがとうございます☆ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Miiiiiiingiさん» ユギオとソクジオ、無理やりですよね（笑）ガチ勢だなんて、嬉しすぎます（T T)（そうなんです、私も書きたいんです。あぁぁぁぁ、少々お待ちください☆） (2020年8月13日 22時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - きりさん» なななななんと嬉しいお言葉を！？そう言って頂けて、涙がドバドバ溢れてきます。私もきりさんが大好きです！！！！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
ﾏｯｽﾙﾗﾋﾞｯﾄ - グクにそんなことされたらもうそれこそ即死ですね。真面目に。それよりも！コメディーがあったりキュンキュンするところがあったりなど本当に大好きです！続きも楽しみにしています(*^^*)更新頑張ってください！ (2020年8月12日 23時) (レス) id: 4620046a07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2020年8月3日 11時
