２４ ページ24
【JK side】
俺の後ろをピョコピョコとついてくる先輩。
とりあえず、無事で良かった。
それにしても、刑事とかってさ、普通相棒と前後左右を警戒しながら、進むもんじゃないの？
なんで、この人、本当についてくるだけなの？馬鹿なの？アホなの？
危機感ってもの、持ってるの？
『ところで、優秀な先輩方は、犯人の調べはついているのかね？』
JK「主犯は、おそらく宇野って男。アカウント名はZERO。
市内の高校教師をしています。」
『本当に高校教師だったんだ？』
JK「生活指導を担当しているらしいですよ。
真面目な人が、何で誘拐なんかしちゃったんですかね？」
『真面目だからだよ。』
JK「どういう意味ですか、それ。」
先輩を見れば、欠伸なんてしている。
先輩が連れ去られて凄い心配したのに。気が気じゃなくて、位置情報が送られてきてからすっとんできたっていうのに。
心配を返せよ。
『未成年がSNSの世界で出会った人に易々と会ってしまったらどうなるか、身をもって教えたかったんだろうね。』
JK「なるほど。」
『ねぇ、グク。どうせ、無線イヤホンしてるんでしょ？
ジミンに、言って？女子高生たちは、建物を入って一番最初の部屋にいるって。』
JK「・・・は！？先輩、分かってたんですか！？」
『うん。さっき、天井裏をウロウロしていた時に、見つけた。
誘拐されているっていうのに、悠長に女子会なんてしていたよ？』
無線越しに、ジミニヒョンの“失踪した女子高生、全員無事に保護！！”っていう声が聞こえてくる。
JK「・・・・・。」
『・・・・・・ん？』
JK「・・・・・・・。」
『・・・・・・・・筋肉ウサギくん？』
言葉を失った俺を、不思議そうに見る先輩。
え、この人、本当に何なの？
『やん。見つめられたら照れちゃう！』
頬に手を当ててキャッなんて言ってる先輩を、とりあえずホソギヒョンに差し出そうと思う。
じゃあ、俺たちは今何をしているんだよ。
突然、ドーンッと音が鳴り響く。
とりあえず、その音の正体が分からないので、先輩の後頭部を掴み、自分の胸へと引き寄せてしゃがみ込む。
『筋肉ウサギくん、鼓動がとても速いね。』
JK「黙って。っていうか、黙れ。
今の、何ですかね。」
『んー・・・花火？』
JK「んなわけあるか。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2517人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もとの(プロフ) - まゆうさん、初めまして。シリーズ堪能させていただいていますが、時々ぶっ込まれるノリツッコミ、こころの声、楽しすぎます！！！もう、だいすきです。しかし、それでいて泣かせてくるんだからもう！ハートマークです！！！！ (2021年10月20日 17時) (
レス) @page43 id: 40906d189c (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - ﾏｯｽﾙﾗﾋﾞｯﾄさん» マッスルラビットさん！！！！コメディ要素や、キュンキュン要素をもっとねじ込んでいけるよう、善処いたします！ありがとうございます☆ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Miiiiiiingiさん» ユギオとソクジオ、無理やりですよね（笑）ガチ勢だなんて、嬉しすぎます（T T)（そうなんです、私も書きたいんです。あぁぁぁぁ、少々お待ちください☆） (2020年8月13日 22時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - きりさん» なななななんと嬉しいお言葉を！？そう言って頂けて、涙がドバドバ溢れてきます。私もきりさんが大好きです！！！！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
ﾏｯｽﾙﾗﾋﾞｯﾄ - グクにそんなことされたらもうそれこそ即死ですね。真面目に。それよりも！コメディーがあったりキュンキュンするところがあったりなど本当に大好きです！続きも楽しみにしています(*^^*)更新頑張ってください！ (2020年8月12日 23時) (レス) id: 4620046a07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆう
| 作成日時：2020年8月3日 11時
