２７【TH】 ページ27
【TH side】
「テヒョン。Aを守ってあげてね。」
それが、最後の言葉だった。
俺とA、ユンギヒョンの目の前で、お母さんは息をしなくなった。
それが、俺たちが１２歳の頃の話。
Aは、俺にとって唯一無二の大切な存在。
誰よりも俺のことを分かってくれていて、誰よりも俺が分かっている存在。
Aが嬉しい時には同じくらい嬉しいし、Aが悲しい時には、酷く胸が痛む。
双子って、本当に不思議なものだと思う。
お母さんと約束したのに。
Aを守るって。
その約束を、高校１年生の秋ごろ、俺は破ってしまった。
警察から家に電話が来て、ヒョンと一緒に警察署にかけつけると、目を真っ赤にして、震えていたA。
知らない男に襲われてしまったらしい。
俺、Aを守るってお母さんと約束したのに。
守れなかった。
ユンギヒョンも同じことを思っているようで、悔しそうな表情を浮かべていた。
その夜、少しでもAの心を癒したくて俺はAと一緒に寝た。
『テヒョン。』
TH「なぁに？」
『胸がきゅううううってなって、ドキドキしてるの。ずっと。』
TH「どこか怪我したの？病気？やっぱり病院に行った方が！！！」
『違うよ。
私ね、本当に怖かったの。
怖かったけどね、怖かった記憶よりも、助けてくれたお巡りさんのぬくもりと笑顔が頭から離れない。
これって、恋なのかな？』
TH「・・・・ん？」
『凄くカッコよくてね！！いやぁー、テヒョンよりもカッコイイと思う人に初めて会ったよ。』
怖い目にあったはずなのに、その同じ日に恋をしたという俺の双子。
Aはよく、俺の事をぶっとんでるなんて言うけど、Aの方がぶっとんでるよ。
『もう一度会いたいなぁ。』
TH「会えるよ。」
『会ったらね、ありがとうって言うの。
そして、あの人のことたくさん知りたいなぁ。
どんなことが好きで、どんなことが嫌いで、何をするのが楽しいと思うのか。』
嬉しそうに話すA。
俺はね、Aに世界で1番幸せになって欲しいと思う。
周りの人より、寂しくて悲しくて辛い思いを多くしてきた俺たち。
だから、その分、幸せになるべきなんだ。
俺の幸せは、Aが幸せになること。
だから、俺は俺の幸せの為に世界で1番大切なAを守るよ。
もう、二度と、Aが傷つくのは見たくない。
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あや(プロフ) - よしわかった！最終的にはジミンと付き合おう(無茶言うな) (2020年7月9日 23時) (
レス) id: 1094985f75 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - まゆうさんこんばんは(^^)まゆうさんのお話グクメインのお話から読んでいるので(グクペンなので笑)まだ全部読んでませんが…今までに読ませていただいた小説すべて泣いてます(T_T)ほんとに素敵な小説ばっかりで…尊敬します！！他の小説もまた読ませていただきますね！ (2020年7月9日 23時) (レス) id: b94e898823 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - のぞみさん» うわぁぁぁのぞみ様！！！いつも嬉しいお言葉ありがとうございます！！！私の地域は、今のところ被害はなく、何気ない一日を送れることの大切さを毎日噛みしめています。のぞみ様も、災害、コロナと合わせ、お気をつけてお過ごしください。 (2020年7月9日 23時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - カフェ猫さん» いつもコメントありがとうございます！推しだなんて・・・・嬉しすぎてパソコンの画面を見ながらニヤニヤしてます。(不審者)これからも精一杯頑張ります！ (2020年7月9日 23時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - サカナさん» サカナ様、いつもコメントありがとうございます！！癒しだなんて(涙)私にとって、サカナ様や読者の方のコメントが癒しです！！たくさん癒して頂いたので、全力で頑張ります！ (2020年7月9日 22時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2020年7月1日 0時
