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嬉しくなって、イチゴミルクをギュっと抱きしめる。
好きな人に貰えた物がこんなに嬉しいなんて。
しかも、私の好みを当ててくれたことが嬉しい。
『あ、早くテヒョンに薬・・・。』
私はテヒョンの部屋に向かう。
『・・・・テヒョン?』
先程よりもぐったりしているテヒョン。
過呼吸のように呼吸を乱している。
『テヒョン、大丈夫!?テヒョンっ』
目の前で苦しそうにしているテヒョンに、どうすればいいのか分からない。
テヒョンがしんじゃう?
そんなの絶対嫌だよ。
『どうしよう・・・・オッパ?は、仕事中だし。』
TH「っは、っ・・・・Aっ、ごほっ、」
『テヒョン、テヒョン・・・・』
あまりの恐怖に涙が出てくる。
冷静にならなきゃ。
私がテヒョンを助けなきゃ。
ゴトッ・・・。
足元に持っていたイチゴミルクが落ちる。
・・・ジョングクさんなら、まだマンションの下にいるだろうか。
『テヒョン、すぐ帰って来るから待っててね。
絶対助けるからね。』
苦しむテヒョンを置いて、私は家を飛び出す。
今、こうやって離れている間にテヒョンの容態が悪化したら?
呼吸が止まってしまったら?
そんなの絶対嫌だよ。
マンションの下まで降りると、ジョングクさんが丁度、マンションのエントランスから出ようとしている所だった。
『ジョングクさんっ、』
JK「Aちゃん・・・・っ、どうしたのっ!?」
一気に真剣な表情となり、泣きじゃくる私の背中を摩る。
JK「何があったの?」
『テヒョン、テヒョンがっ・・・』
恐怖と涙とで言葉がうまく出てこない。
かれど、ジョングクさんはそれだけで、テヒョンに何かがあったのだろうと察してくれて、私の手を掴んで走り出す。
テヒョンの部屋に戻ると、依然として苦しんでいるテヒョン。
ジョングクさんはテヒョンの元へ行き、テヒョンの背中を摩る。
JK「テヒョン、聞こえる?」
TH「っ、ジョングクっ、さんっ?」
JK「大丈夫だから。
ゆっくり息をしよう。大丈夫。
テヒョンには俺もいるし、Aちゃんもいるよ。」
ジョングクさんは優しく落ち着いた口調でテヒョンに語りかける。
すると、少しずつテヒョンの呼吸は落ち着いて行き、表情が和らいでいく。
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あや(プロフ) - よしわかった!最終的にはジミンと付き合おう(無茶言うな) (2020年7月9日 23時) (レス) id: 1094985f75 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - まゆうさんこんばんは(^^)まゆうさんのお話グクメインのお話から読んでいるので(グクペンなので笑)まだ全部読んでませんが…今までに読ませていただいた小説すべて泣いてます(T_T)ほんとに素敵な小説ばっかりで…尊敬します!!他の小説もまた読ませていただきますね! (2020年7月9日 23時) (レス) id: b94e898823 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - のぞみさん» うわぁぁぁのぞみ様!!!いつも嬉しいお言葉ありがとうございます!!!私の地域は、今のところ被害はなく、何気ない一日を送れることの大切さを毎日噛みしめています。のぞみ様も、災害、コロナと合わせ、お気をつけてお過ごしください。 (2020年7月9日 23時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - カフェ猫さん» いつもコメントありがとうございます!推しだなんて・・・・嬉しすぎてパソコンの画面を見ながらニヤニヤしてます。(不審者)これからも精一杯頑張ります! (2020年7月9日 23時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - サカナさん» サカナ様、いつもコメントありがとうございます!!癒しだなんて(涙)私にとって、サカナ様や読者の方のコメントが癒しです!!たくさん癒して頂いたので、全力で頑張ります! (2020年7月9日 22時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2020年7月1日 0時