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真剣な表情で私を見つめてくるジョングク。
多分、私のことを思って言ってくれているのだろう。
『分かった。』
JK「あと・・・多分、俺、みんなの前だと、前みたいに、ヌナに冷たくすると思います。
でも、それが本心でないこと、ヌナだけは知っていてください。」
『分かった。でも、何で?』
JK「今は、そうするしか方法が浮かばないので。
本当は俺だって嫌ですけど、今は我慢です。」
ジョングク、どうしたのだろう。
JK「あと、ヌナが任された仕事とか、ヌナの周りで起こったこと、どんなに小さなことでも、絶対俺にメッセージで送っておいてください。」
『分かった。』
あまりにも真剣な顔で言うものだから、そう答えるしかなかった。
JK「・・・ヌナは、絶対に俺が守ります。」
『急にどうしたの?』
JK「今は聞かないでおいてください。」
ジョングクはもう一度、私をきつく抱きしめた。
いつの間に、こんなに大きくなったのだろう。
いつの間に、ジョングクが私にとって、こんなに愛おしい人になったのだろう。
ジョングクの胸に顔を埋める。
ジョングクのぬくもりにほっとする。
先程までの疲れはどこにいったのやら。
『あ、ジョングク!
今日、疲れてるよね。
明日もコンサートだし、早く帰った方が。』
JK「ヌナ。俺、もう宿舎に帰る元気ありません。」
『はぁ!?』
JK「今日はヌナの家に泊まります!」
ニコニコしながらそんな爆弾発言をするジョングク。
何言ってるんだ、このウサギ!!
『ジョングクが帰って来なかったら、みんな心配するでしょ?』
JK「んー、大丈夫だと思います。
ジミニヒョンが、うまく口合わせしてくれる予定なので。」
『ジミンには言って来たの?』
JK「はい。宿舎に帰るなり、怒られましたよ。
さっきのヌナへの態度は何だって。
ジミニヒョンって、いつも可愛らしいくせに、怒ると怖いですよね。」
『・・・はぁ。もう遅いし、今から帰れって言うのもどうかと思うけど・・・。』
JK「大丈夫です!明日朝ちゃんと起きて帰りますから。
もう、コンサートでクタクタなんです。」
『ほら、早くお風呂入っておいで。
ジョングクが着れるような服あるかな・・・。』
JK「ちゃんと持って来ました。」
背負っていた大きな黒いリュックから服を取り出すジョングク。
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ガンちゅう(プロフ) - 更新が楽しみすぎます! (2020年6月12日 23時) (レス) id: cacb4f2dd6 (このIDを非表示/違反報告)
1003 Nina(プロフ) - 更新が待ちきれません!仕事が手につきません!今後の展開が楽しみすぎて何度も最初から読んでしまいます!!! (2020年6月10日 21時) (レス) id: 6627f3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - 展開面白すぎ!!!!!!これからも応援してます!!!!! (2020年6月10日 16時) (レス) id: b117263756 (このIDを非表示/違反報告)
baepehi(プロフ) - 天才ですか、、、、更新楽しみにしています!!! (2020年6月10日 13時) (レス) id: 2475336dba (このIDを非表示/違反報告)
はしメイ(プロフ) - あぁそうだった。誘われて入ったんだった。。。そうじゃん(ノД`)失念してました (2020年6月10日 11時) (レス) id: 3deb5fbbfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2020年6月6日 21時