52【JK】 ページ2
『えっと・・・ごめんなさい。』
JK「まぁ、好きでやってるんですけどね。」
『・・・ありがとう?』
困惑した表情のヌナはまた一段と可愛くて、もっと困らせてみたくなる。
そのぷっくりとした唇にキスしたら、ヌナはどんな表情を浮かべるのかな。
JK「・・・まぁ、座ってください。」
ヌナが来ても座れるようにと、俺の作業部屋には椅子を二つ用意した。
俺が座る用とヌナ用。
『えっと・・・その前に・・・。』
JK「ん?・・・・え。」
俺にギュウウウウウウッと抱きついてくるヌナ。
何なんだ、この人。
俺にキスされたいの?(違う)
『ジョングク、ありがとう。
VLIVEで言ってくれていたこと・・・あの動画・・・凄く嬉しかった。』
JK「・・・ヌナ、泣いてます?」
そう聞けば、もっと俺の胸に顔を埋め、顔を見せてくれない。
けど、声も肩も震えているから、きっと泣いてる。
JK「・・・ヌナ。俺はヌナが誰よりも大切ですよ。
今、俺が頑張れているのは、ヌナがいるからです。
ヌナがいなかったら、俺は多分、デビューすらする前に辞めていました。」
ヌナがどれだけ、俺に力をくれているか。
練習生時代の動画。
あれを見返しては、何度も涙を流してきた。
ヌナがいない時期。
デビューできても思うようにうまくはいかず、アンチの声がダイレクトに心の奥の奥の一番柔らかくて脆いところに突き刺さる。
辞めてしまいたい。
辞めたら、どれだけ楽になれるだろうか。
そう思った時、俺はあの動画を見つけた。
画面の中で笑う、今は隣にいないヌナ。
あの動画には続きがある。
“『ジョングクの方が頑張り屋さんだよ。
頑張り屋さんで寂しがり屋さんで、泣き虫!』”
“JK「それ、貶されていますか?」”
“『ふふ。ジョングクはね、いつもキラキラしてるんだよ。
私はね、そんなジョングクが輝いているのをずっとずっと見ていたいなぁ。
その丸くてキラキラしている瞳に、どんな素敵な光景を映していくのか。
できれば、私はその光景を一緒に見ていたいなぁ。』”
“JK「・・・一緒に見るに決まってるでしょ。ヌナはずっとずっと、俺たちと一緒にいるんだから。
ヌナだって、僕団少年団のメンバーですよ。」”
その数週間後。
ヌナは防弾少年団のメンバーではなくなった。
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ガンちゅう(プロフ) - 更新が楽しみすぎます! (2020年6月12日 23時) (レス) id: cacb4f2dd6 (このIDを非表示/違反報告)
1003 Nina(プロフ) - 更新が待ちきれません!仕事が手につきません!今後の展開が楽しみすぎて何度も最初から読んでしまいます!!! (2020年6月10日 21時) (レス) id: 6627f3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - 展開面白すぎ!!!!!!これからも応援してます!!!!! (2020年6月10日 16時) (レス) id: b117263756 (このIDを非表示/違反報告)
baepehi(プロフ) - 天才ですか、、、、更新楽しみにしています!!! (2020年6月10日 13時) (レス) id: 2475336dba (このIDを非表示/違反報告)
はしメイ(プロフ) - あぁそうだった。誘われて入ったんだった。。。そうじゃん(ノД`)失念してました (2020年6月10日 11時) (レス) id: 3deb5fbbfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2020年6月6日 21時