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夜、寝る準備を済ませて、布団に入る。



JK「本当にいいの?」



『いいです。一人で寝ます。』




オッパは、大きめのソファで寝るらしい。




私が言い出したことだし、私がそっちで寝ると言ったけど、それは許せないらしい。





JK「ほんと、頑固だね、僕の奥さんは。」


『元々は、オッパが悪いでしょ。』


キスマークでこうなったわけだけど、いつからか、オッパに子ども扱いされたことへの私の意地となっている。




本当は、もうキスマークのことは怒っていないんだけど。








JK「おやすみ。また明日の朝ね。」









そう言って私の額にキスをして部屋から出て行くオッパ。





寝室の扉の締まる音がやけに寂しく響く。





“また明日の朝ね。”




そう言われれば、なんだか寂しくなってくる。




同じ家の中にいるのだけど、だからこそ、一緒に居られる距離にいて、一緒にいられないのがもどかしくて、寂しくて。




けれど、一度はってしまった意地はなかなか簡単には無かったことに出来ない。





いつもより広く感じるベッド。


布団からするオッパの甘い匂い。



あぁ・・・・つまらない意地なんてはるんじゃなかった。




オッパがいないのは、寂しいよ。









1時間は頑張った。


寂しさに耐えようと、必死に目を閉じた。




でも、眠れるわけもなく。日付をまたいでしまった。




もう、オッパ、眠っちゃったかな。






私は断念して、物音をたてないように、静かにリビングへと行く。





ソファの上で目を閉じて眠るオッパ。



オッパは、私がいなくたって、平気なんだ。




気持ちよさそうに眠る顔に少しだけ腹が立つ。





オッパにバレないように、バレないように・・・・静かに、オッパの隣に潜り込む。




あぁ、オッパのぬくもり。オッパの匂いだ。








JK「思ったより、頑張ったみたいだね。」







『え?』








声がしたと思えば、オッパの体は動き、私の上に覆いかぶさった。


両肘を私の顔の横に着き、至近距離で私を見つめるオッパ。




『起きていたんですか。』



JK「Aが来るの、待ってた。」


『・・・・。』




JK「そんなに拗ねないでよ。
大体ね、僕が嫌なの。Aがいないの。
眠れるわけないでしょ。Aがいないと。」




そう言って、唇を塞ぐ。

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emi(プロフ) - 初めまして。凄く胸が苦しくなりキュンとするお話で、沢山泣きました。分かってもらうにはちゃんと言葉にしないといけないなと、改めて実感しました。まゆうさんの小説はどれもステキです!これからも応援しております。 (2020年6月24日 20時) (レス) id: dc90ae3a11 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - 豆粒さん» 初めましてのコメントありがとうございます!!とても嬉しいです!更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2020年3月22日 19時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - むつみさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2020年3月22日 19時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - パンダパンダさん» コメントありがとうございます!今回の作品はいろんな人と喧嘩をしちゃうので・・・仲直りできますように。 (2020年3月22日 19時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - のぞみさん» のぞみ様!!!!嬉しいお言葉をありがとうございます!!ストーカー嬉しいです(あら?)これからもよろしくお願いします! (2020年3月22日 19時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆう | 作成日時:2020年3月15日 18時

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