ジョングク先生、大好きです。続【JK】

２４ ページ24

でも言わなかったのは、やましいことがあるからではなくて、むしろ、無さ過ぎて言う必要性を感じなかったんだ。




とぼとぼと、オッパの後ろをついて歩く。


アパートへつけば、オッパは黙ったまま、お風呂へ入った。


オッパのいないリビングの隅で、体操座りをして一人反省会を開く。





あぁ、なんで、あの時・・・・・。






後悔しても遅いのは分かってる。






きちんと言っておけば、今頃、迎えに来てくれたオッパと楽しい話をして、帰って来てからは２人でテレビを見たり、映画を見たりしたのだろうか。


いつも通り、オッパに微笑んでもらえてのだろうか。





そう思うと、悲しさや悔しさや寂しさや後悔とで、涙が溢れてくる。


結婚して半年・・・・オッパがここまでの不機嫌さを態度に出したことはない。








ふと、思い出す。






高校生の時、文化祭の準備でテヒョンと私が付き合ってるというデタラメな噂が広まったことがあった。




その時も、オッパは同じように、私に冷たくした。


あの時に学んだはず。





お互いに、きちんと言葉にしよう。


そうすれば、傷つけ合うことなんてなかったんだ。




どうすれば、オッパと仲直りできる？


どうすれば、またオッパに微笑んでもらえる？




オッパと仲の良い毎日を過ごしすぎて、こういう時の、私のとるべき行動が分からない。







ガチャ・・・・。









扉が開き、風呂上りのオッパが部屋に戻って来た。





濡れた髪と、火照った顔・・・・こんな時でも、オッパは色っぽい。




いや、そんなこと考えている場合ではない。








JK「・・・・明日早いから先に寝るね。」






そう言って、寝室へ行った。







オッパの馬鹿野郎。







泣いている嫁を置いて寝るんですか。


私たちはいつも、言い合いになった時や喧嘩をした時には、話し合うじゃないですか。


気持ちを伝え合うことが大切だって、オッパが言ったんじゃないですか。


私のこの気持ちは、いつ聞いてくれるんですか？


オッパの気持ちは、いつ言葉にしてくれるんですか。








私は、1人で涙を流す。





1人で泣かなくても良いように。１人で抱え込まなくても良いように、夫婦になったんじゃないですか。



悪いのは私なのに、最後にはオッパに責任転嫁をして、泣きじゃくる。






そして、そのまま泣き疲れて、壁にもたれたまま部屋の隅で眠ってしまった。

２５→←２３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す