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仕事中も、何度も昨夜のキスを思い出しては、大きな溜息をつく。
ジョングクはたまに何を考えているのか理解し難い時がある。
あのキスの理由を、４００字で書いて提出してはくれないだろうか。
“ねぼけていました。ごめんなさい。”
１５字以内に収まるわ。
仕事を終え、ジョングクにこれから帰るよと連絡をする。
すると、気を付けて帰って来てくださいと返事がすぐに帰って来た。
それと、今日の晩御飯の写真も送られてきた。
よし、ジョングクが待ってくれている。帰ろう。
今日は社外業務からそのまま家に帰ることになったので、電車に乗ろうと駅のホームで電車を待つ。
帰宅ラッシュということもあり、人がたくさんいる。
これは、絶対に椅子に座れないな。
列の前の方だけれど、この人混みでは、絶対に抜かされてしまう。
遠くの方から音が聞こえてきて、電車がホームに入ってくるのが見える。
私は、ジョングクに対していつも通り接することができるのだろうか。
そう心配していると、急に後ろから背中に凄い力が加わる。
ベクトルは確実に線路の方・・・しかも、今電車が迫ってきている所へと向かっている。
こういう時って、かなりのスローモーションに感じるものだな。
スローモーションなのに、何もできない。
頭をよぎるのは、ジョングクの笑顔。
私こそ、本当の幽霊になってしまうのだろうか。
目を瞑ったところで、腕を思い切り後ろに引かれる。
そして、ドサッと音とともに、ぬくもりに包まれる。
恐る恐る目を開ければ、帽子を深く被ってマスクをした、テヒョンさん。
TH「大丈夫！？」
テヒョンさんでも、そんな必死な表情をするときあるんだ。
『私、何をしてしまったんですかね。
こんなに、殺したいほど憎まれることをしちゃったんですかね。』
テヒョンさんの温かさに安心して、涙が溢れ出す。
周りの視線が一気に集まる。
TH「ごめん。ちょっと、場所を移動しよう。」
テヒョンさんが耳元でそう呟いて、私の手を引く。
タクシーに乗ってやってきたのは、あのカフェだ。
TH「マスター、あの部屋使っていい？」
「どうぞ。おや、お久しぶりですね。」
マスターの優しい笑顔にさらに涙が溢れ出す。
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にこ - 伏線？っていう程でもないんやけど((失礼過ぎますごめんなさい)本屋さんとかのんが、『あ、そういうことか！！！』ってなって面白かったです！これからも頑張ってください！応援しています！ (2020年8月13日 22時) (
レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - 千晃さん» コメントありがとうございます！思い出しても、相手を思って我慢するジョングク・・・幸せになって欲しいですね。努力します！ (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - カナタさん» ありがとうございます！作者的にも２人ともに幸せになって欲しいのです。・・・うう。努力します。 (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - ぽんぽんさん» 報告、ありがとうございます！！報告嬉しいです！ (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - パクちーさん» ありがとうございます！深夜にごめんなさい！！切なくしてしまいがちで・・・すみません。 (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2020年3月1日 22時
