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「あなた、これが無かったら、死んでいましたよ。」


医者に、ボロボロになった小さな塊を渡される。





血が滲んだそれは、デビュー前に公園で、カメラを持ったお兄さんに貰ったものだ。


妹から貰ったけど、自分はもういらないから、持っておけと言われた。



このお守りに守られるなんて。




そのお守りがあったことで、急所に包丁が刺さるのを回避できたらしい。






あの公園のお兄さんに感謝だ。




なんだか、じんわりと心が温かくなる。



このお守り、とても大切な気がするんだ。




でも、何でだろうか。





数日入院をしてリハビリをしたのち、俺は退院した。



久しぶりの宿舎はとても懐かしく、どこか、物足りなく感じた。



俺の住んでいた場所なんだけど、何だろう、この違和感は。








しばらく休養をし、体力をつけた後、俺は復帰することができた。




ファンは、涙を流しながら俺の復帰を喜んでくれた。



ファンが怖くないかと聞かれれば、正直怖い。





また、あんな怖い目にあったらどうしようと不安になる。







けれど、俺は頑張らないといけない。



輝き続けなければいけない。








俺を、応援してくれている人がいるんだ。


それが誰だったのか、思い出せないんだけど。





あの、公園のお兄さんだろうか。









そして、それから1年がたった。






未だに心の中のモヤモヤを抱えながら、毎日前を向いて走って来た。





そんなある日。









TH「俺、紹介したい人がいるんだ。」






あのいつものカフェで、ヒョンが言った。





急に2人であのカフェに行こうなんて言うから、何だろうと思ったけど。



紹介したい人って誰だろう?







TH「俺の婚約者。」


JK「え、ヒョン、彼女いたんですか。」


TH「なんで、そんなに驚くんだよ。」


JK「今世紀最大の驚きです。
今までそんな素振り見せなかったし。」


TH「隠してたからね。」




さすが、俳優。演技が上手なことで。






JK「でも、ヒョンが婚約・・・結婚となれば、ファンが黙っていないでしょう。
その婚約者が危ない目にあうのでは?」




そう言えば、ヒョンはふっと小さく笑った。





そして、俺を真っすぐ見つめ、言う。

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にこ - 伏線?っていう程でもないんやけど((失礼過ぎますごめんなさい)本屋さんとかのんが、『あ、そういうことか!!!』ってなって面白かったです!これからも頑張ってください!応援しています! (2020年8月13日 22時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - 千晃さん» コメントありがとうございます!思い出しても、相手を思って我慢するジョングク・・・幸せになって欲しいですね。努力します! (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - カナタさん» ありがとうございます!作者的にも2人ともに幸せになって欲しいのです。・・・うう。努力します。 (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - ぽんぽんさん» 報告、ありがとうございます!!報告嬉しいです! (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - パクちーさん» ありがとうございます!深夜にごめんなさい!!切なくしてしまいがちで・・・すみません。 (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆう | 作成日時:2020年3月1日 22時

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