82 ページ32
−−−−−−−−−−−−−−
YG「このような、悲しい事件がもう2度と起きないことを願います。」
HS「ジョングクも・・・この会見は見ていると思います。
泣き虫だから、きっと今頃泣いています。
早く、抱きしめてやりたいです。」
−−−−−−−−−−−−−−
その通り。
ジョングクは、私の手を握ったまま泣きじゃくっている。
私は、その手をぎゅっと握る。
ジョングクは、ここにいてはいけない。
早く、みんなの所へ戻るべきだ。
どうやったら元に戻れるのだろう。
本体に王子様がキスでもすれば戻れるのかな?
このジョングクが冷たいということは、温めればいいのかな?
どうにかして、このジョングクを本体の所へ連れて行ってあげられるといいのかな。
私の頭で思いつくのはその程度。
小説だとか、漫画だとか、映画・・・そういう夢物語の中でありきたりなそれだ。
JK「ヌナ・・・。」
『ん?』
JK「キス、していいですか?」
目を真っ赤にしながら、私を見つめているジョングク。
そんなの、ダメって言うわけがない。
私は、ジョングクの肩に手を置き、目を閉じて顔を近づける。
JK「・・・・俺が、キスしたいって言ったのに。」
『だから、してみた。』
JK「・・・足りない。もっと、もっと。」
ジョングクは私の後頭部に手を添え、顔を近づける。
ジョングクのキス。
それは涙のしょっぱい味がほんのりする。
ジョングクの寂しい気持ちを紛らわすかのように、何度も何度も口づけをし、それは次第に深まっていく。
『っは・・・・』
JK「ヌナ、声がえろすぎます。」
少しは気持ちが落ち着いたのか、涙は止まり、目を細めている。
『だって、ジョングクが・・・・・。』
JK「俺、ヌナを抱きたい。」
そんなことを、真剣な顔で言うジョングク。
その言葉の意味の破壊力を知っているのだろうか。
私の顔は一気に熱くなる。
抱きたいって・・・そういう意味だよね?
JK「でも、今の俺は本当の俺じゃないから・・・本当の俺に戻るまで我慢します。
ヌナの初めては、ちゃんと、本当の俺でしたい。
それに、この俺は、ヌナにとって冷たいんでしょ?」
『え?』
2571人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にこ - 伏線?っていう程でもないんやけど((失礼過ぎますごめんなさい)本屋さんとかのんが、『あ、そういうことか!!!』ってなって面白かったです!これからも頑張ってください!応援しています! (2020年8月13日 22時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - 千晃さん» コメントありがとうございます!思い出しても、相手を思って我慢するジョングク・・・幸せになって欲しいですね。努力します! (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - カナタさん» ありがとうございます!作者的にも2人ともに幸せになって欲しいのです。・・・うう。努力します。 (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - ぽんぽんさん» 報告、ありがとうございます!!報告嬉しいです! (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - パクちーさん» ありがとうございます!深夜にごめんなさい!!切なくしてしまいがちで・・・すみません。 (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まゆう | 作成日時:2020年3月1日 22時