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バイトを終えると、いつの間にか店に来ていたオッパが、あの個室の中から手招きをしている。
JM「一人で大丈夫？」
『うん、大丈夫だと思う。』
JM「変な人かもしれないよ？
Aって、騙されやすそうだし。」
『あの人は大丈夫。絶対に。』
ジミンは未だ心配そうな表情を浮かべながらも帰って行った。
深呼吸をして個室へ入る。
黒いパーカーに黒いズボン。
この世界のオッパも、あのオッパと変わらず、黒い服が好きみたいだ。
JK「バイトで疲れているのに、ごめんね。」
オッパの前へ座る。
オッパの顔を見れば、やはり涙が溢れそうになるが、それを下唇を噛みしめることで耐える。
JK「・・・泣いて良いよ？」
オッパは私を真っすぐ見つめる。
大きくて丸い瞳は、とても懐かしくて、そこに映る私の顔は、今すぐにでも泣きそうなほど歪んでいた。
『泣きません！！泣かないって決めたので。』
JK「それって、誰が決めたの？」
『もちろん、私が。』
JK「いつ？」
『今！！って、しつこいです。そんなに泣かしたいですか？』
JK「ごめん。泣くのを我慢する方が辛いかなと思って。
僕が大切な人に似てるって言っていたよね？どんな人なの？
・・・って、聞いても大丈夫？辛くない？」
『・・・・大丈夫です。
その人は、とにかく、私のことをとても大切にしてくれて、とても愛してくれていました。
そして、私にたくさん、勇気や力をくれました。
私はその人がいるから、真っすぐ前を向いて生きることができました。
私にとってとても大切な人で、その人の心の中に、他の誰かがいても・・・私はその人が好きだし、だから、幸せになって欲しいと思います。』
真っすぐオッパを見ながら伝える。
幸せになって欲しいと思います。オッパに。
JK「・・・・なんか、Aちゃん、凄いね。」
『あれ、名前・・・』
JK「ヒョンが教えてくれた。ヌナと同じ名前なんでしょ？」
オッパは少しだけ苦しそうな表情を浮かべている。
JK「・・・・その大切な人は幸せだね。
Aちゃんにそんなに大切に思われていて。
大切な人の幸せを願えるなんて、凄い尊敬する。
Aちゃんと同じ高校３年生の僕にはできなかったことだから。
それを、今になって凄い後悔してる。」
オッパは寂しそうに笑った。
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りぃ - ああ涙が止まらないよおお(;;)勿論グクと○○ちゃん結ばれてよかったんだけどジミンが記憶戻ったところ大泣きしてしまったー！！（ ; ; ）よかったほんとに、、！！今まで読んできた小説でいちばんです！ (2021年5月2日 18時) (
レス) id: 6a137e9fb7 (このIDを非表示/違反報告)
chan(プロフ) - 泣きました。作者さん最高です！ (2021年4月22日 0時) (レス) id: 13c40b890a (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - ジミナー！って色んな涙が出ました！ (2021年4月1日 22時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 今まで色んな小説を読んできてこんなに心が揺さぶられた小説は初めてでした！！！！本当に本当に面白くて読んでる最中は凄く泣けてきて本当にこの小説に出会えて良かったです！！！！！ (2021年2月7日 12時) (レス) id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
miki-miki(プロフ) - まゆうさんのお話を読み始めてから他の事が一切できなくなりました…。面白すぎて読み終わるまで何も手にくださいつかないです…。全ての作品を読み終わる頃には、廃人になってしまいそうです…w感想沢山食べありますがとても語りきれないので最高でした！！とだけ…！ (2020年10月4日 16時) (レス) id: 969190ed48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2020年2月14日 23時
