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169. ページ19

JK「僕はどうしたらいいと思う?」







そんなの言えるわけがない。



そんなに辛いのなら、別れるべきだなんて・・・。




好きという気持ちがどれだけ厄介なのか、私は知ってしまったから。


好きだから離れられない気持ちが痛いほど分かるから。


だって、私、今辛いもん。


オッパから離れて、とても辛い。胸が痛い。息ができない。


そんな苦しい思いをオッパにはして欲しくない。






私は黙り込んでしまう。



JK「困らせてごめんね。そんな、言えるわけないよね。
自分でも分かっているんだ。
ヌナと別れて背中を押すべきだって。
だって、大切な人の幸せを願うものでしょう?」



やめてください。


そんなに泣きそうな顔で笑わないでください。






私はオッパの目の前に置かれていたグラスを手に取る。


そして、自分の頭の上に掲げてグラスを傾けた。





あぁ、凄いデジャヴだ。



もちろん、頭上からたっぷりの水が降ってくるわけで、一瞬にして体は冷える。



オレンジジュースと違って、氷まで入った水はかなり冷たい。



オッパは口をポカンと開けたまま、目を見開いている。




JK「何してんの?」

『何してるんですかね、ほんと。

私はどんな選択であれ、オッパが後悔しない道を選んで欲しいと思います。
オッパがどんな選択をしたって、私はその選択を正しいって言います。
あの時、その道を選んでよかったですねって、ずっと言います。』



きっと、オッパが選ぶ道に、間違いなんてないから。


JK「・・・ははっ、何なの、ほんと。
なんでそんなに、僕の欲しい言葉を知ってるの?
なんで、そんなに、僕の為にしてくれるの?
氷水なんて、冷たいに決まってる。」


オッパは自分のパーカーを脱いで、私に被せる。


下にはもちろん、Tシャツを着ている。



JK「まぁ、そんな体を張って止められたら、僕も泣くわけにはいかないね。」


オッパはにっこりと微笑んだ。


JK「僕も、大切な人の幸せを願ってみるよ。
まぁ、かなり辛いけど・・・。
でも、Aちゃんがいてくれるんだよね?
傍で、言ってくれるんでしょ?それで合っているって。」



『もちろん。何度だって言いますよ。
その選択が合っていますって。』



JK「・・・僕、Aちゃんとは、違う未来で出会いたかったな。」



『・・・・はい?』









JK「そしたら、好きになれたのに。」








鼓動が急に早くなる。


このオッパ、急になんてことを言い出すんだ。

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作品ジャンル:タレント
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りぃ - ああ涙が止まらないよおお(;;)勿論グクと○○ちゃん結ばれてよかったんだけどジミンが記憶戻ったところ大泣きしてしまったー!!( ; ; )よかったほんとに、、!!今まで読んできた小説でいちばんです! (2021年5月2日 18時) (レス) id: 6a137e9fb7 (このIDを非表示/違反報告)
chan(プロフ) - 泣きました。作者さん最高です! (2021年4月22日 0時) (レス) id: 13c40b890a (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - ジミナー!って色んな涙が出ました! (2021年4月1日 22時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 今まで色んな小説を読んできてこんなに心が揺さぶられた小説は初めてでした!!!!本当に本当に面白くて読んでる最中は凄く泣けてきて本当にこの小説に出会えて良かったです!!!!! (2021年2月7日 12時) (レス) id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
miki-miki(プロフ) - まゆうさんのお話を読み始めてから他の事が一切できなくなりました…。面白すぎて読み終わるまで何も手にくださいつかないです…。全ての作品を読み終わる頃には、廃人になってしまいそうです…w感想沢山食べありますがとても語りきれないので最高でした!!とだけ…! (2020年10月4日 16時) (レス) id: 969190ed48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆう | 作成日時:2020年2月14日 23時

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