進撃の防弾保育園【BTS】

愛があるならセクハラにはならないらしい。 ページ14

JN「ジョングクくん、準備はいい？」


JK「Aせんせえは、ぐくのものっ！」



いや、何言ってるんだ、あの３歳児。




JN「よおい、どんっ！」


合図と同時に、ジョングクくんが一気に加速する。


前だけを見て、真剣に走るジョングクくん。




なんであんなに早く走っても足がもつれないんだろう。(よくこける人)




ソクジン先生は、さすがに本気を出すわけにはいかず、ジョングクくんの後ろを走っていたけれど、最後の直線で一気に加速する。



え、大人げない。




HS「ぐくぅぅ、がんばれぇぇぇぇぇ！！！」




足の速いジョングクくんでも、さすがに大人に勝てるはずもなく、ソクジン先生は一気にジョングクくんを抜かす。



そして、ジョングクくんに合わせて腰を低くして手を広げている私の目の前まで来ると、同じようにしゃがんでギュっと私に抱きつく。





『・・・・・・・え。』




JK「やああああああああああっ」








泣きながらソクジン先生の背中をポンスカポンスカ叩いているジョングクくん。





JN「先生の勝ち〜！まだ、ジョングクくんに負けるわけにはいかないんだよ。」





私から離れ、ジョングクくんの頭を撫でているソクジン先生。




私は驚きのあまり固まってしまい、手を広げたまましゃがみ込んでいる。



JM「Aせんせえ、だいじょぶ？」


ジミンくんが私の胸に飛び込んできて、私の顔を覗き込む。



JN「ふふっ、A先生、顔真っ赤だね？」




ジョングクくんを抱っこして、意地悪そうに笑っているソクジン先生。



『セクハラで訴えてもいいですか？』



JN「えー、そこに愛があるなら、セクハラじゃないでしょ。」


『どこに愛があるんですか。』


TH「あいちゃん？だれそれ。あいちゃぁぁぁん、どっこ〜？」


HS「ねぇ、もういっかいかけっこしようよ！ぐく、いっしょにはしろ？」


JK「ぐくは、もう、つかれたの。」





ソクジン先生のせいですっかり不貞腐れてしまったジョングクくんは、しばらく私から離れなかった。

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