進撃の防弾保育園【BTS】

しばらくお暇をいただきます。 ページ24

固定されて、白い包帯を巻かれた私の指は、まるで自分の指ではないようだった。





YG「はは、ださいな、それ。」


『訴えますよ、ユンギさん。』



YG「冗談だよ。子どもを守った証だもんな。
どうする？しばらく仕事休むか？」




『・・・ソクジン先生に迷惑をかけることになってしまうんですが、居てもこんな指では足手まといになるだけなので、休んだ方がいいですよね。』



YG「いや、なんでジニヒョンだけなんだよ。
まぁ、別に休んでも良いけど、それだと、悲しむ奴がいるんだよなぁ。
足手まといだと思うなら、それは心配ない。
お前の世話を焼きたい男がいるし、俺だって手伝えることは手伝う。
子どもらも、子どもらなりに手伝ってくれるだろ。」



『・・・でも、迷惑では、』




YG「迷惑なんかじゃないって。
むしろ、お前がいてくれた方がいいんだよ。
ただ、座っているだけでいい。
お前の存在が、あの保育園ではかなりでかいんだよ。」




『・・・。』



それでも、利き手が使えないと、迷惑をかけることだらけだ。


ソクジン先生やユンギさんの足手まといになってしまうのが嫌だ。




YG「まぁ、とりあえず、今日はこのまま休め。
明日からどうするかは、また夕方電話するわ。」



ユンギさんが家まで送ってくれた。




子どもたちやソクジン先生、ユンギさんに会えないのはかなり寂しい。



私にとって、家にいる時間よりも、あの保育園にいる時間の方が楽しい。




一人暮らしをしている家に帰れば、ただ、いつもしている動作さえ、時間がかかってしまう。




着替えることも、トイレへ行くことも、料理を作ることも・・・。



昼ごはんはユンギさんに買ってもらったお弁当を食べた。




これ、本当にどうしよう。かなり生きづらくなったぞ。



まだ、腕ではなく指で良かったのかもしれない。



悲しそうな顔をしていたテヒョンくんを思い出す。



大丈夫かな？もう、気持ちを切り替えられたかな？




みんな、元気に遊んでいるかな？









家にいてもやはり、保育園のことばかり考えていた。

突然の来客者。→←骨折だなんて、心の方が折れてしまう。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す