74.【JK】 ページ25
『テヒョン、ユリさんのことが好きなんだよ。
私の存在がなければ、テヒョンは今だって、ユリさんと一緒にいた。
それに、私のことを好きでいてくれたのは２年前。
もう、私が誰と幸せになっても良いんだよ。』
・・・あちゃー・・・・・・・この人たちはどれだけすれ違えが気が済むんだ。
JK「何言ってるんですか、テヒョンさんはっ・・・・」
待って。僕は今何を言おうとした？
テヒョンさんは、ヌナのことが好きですよ？
ユリなんて人のことは好きじゃないですよ？
本当は、ヌナが他の奴と幸せになるのは嫌なんですよ？
それを言ってしまえば、僕はもうヌナに想いを伝えられなくなる。
チャンスじゃない？
もう、この２人の恋がうまくいくことはなくなった。
この傷ついたヌナを、たくさん甘やかして、支えて、僕のことを見てもらえる。
テヒョンさんには悪いけど、ヌナを幸せにするのは僕。
テヒョンさんは自分からヌナを手放したんだ。しかも２回も。
後悔すれば良いよ。
ヌナを幸せにするのは僕。
僕はヌナが好き・・・・・・
ヌナを見れば、瞳に涙を浮かべ、笑っていた。
『失恋って、やっぱり苦しいね。』
JK「っ・・・・」
僕はヌナの後頭部に手を置いて自分の方に引き寄せる。
そして、マスク越しに唇を重ねた。
『・・・・え？』
ヌナは目を見開いて僕を見つめる。
そうだろう。何が起こったのか分からないでしょ。
僕だって分からないですよ。
僕って、結構、計算高い性格だとは思っています。
今のヌナに優しくすれば、ヌナは僕を見てくれるでしょう？
JK「ヌナ・・・・これはおまじないです。」
『ジョングク？』
JK「ヌナが幸せになるための。」
僕の想いを断ち切るための。
僕はその失恋の痛さ、分かります。
この、胸の痛みでしょ。
息が吸えないくらい、胸が苦しくて、喉の奥が痛くて、泣きたくなるような辛さでしょ？
『なんで泣いてるの？』
JK「さぁ。ヌナにもらい泣きしたんですかね？
ほら、僕って、ヌナのこと結構気に入ってるんで。
ヌナには幸せになってもらいたいんですよね。」
笑え。笑え。笑え・・・今ここで泣くな、チョン・ジョングク。
JK「ほんと、あんたたちは凄い馬鹿ですね。二人とも。」
『いやいやいや、話が見えてこないんだけど。』
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わたし。(プロフ) - 泣きました！！テテの気持ちもグクの気持ちも… (2021年3月31日 16時) (
レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - やばかったです！(謎)私はテテペンですが、読んでいる途中、やっぱりグクとも結ばれてほしいなぁ…と思うくらいに、とてもいいお話でした。これからも頑張ってください！おうえんしています！ (2020年8月9日 10時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
myun69141(プロフ) - グクのとこ見てるとすごい涙でてきます、、片思いはほんとに辛い…素敵な作品をありがとうございます！ (2020年7月11日 16時) (レス) id: 9abae9e3d4 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - この作品でまゆうさんの作品で泣いた数5作品目を突破いたしました！本当に面白いです！まゆうさんのような文才能力があれば…と切実に思うばかり…！どの作品も大好きです！これからも応援してます！素敵な作品をありがとうございました！ (2020年6月22日 1時) (レス) id: d5650580fd (このIDを非表示/違反報告)
ﾅｵ - めちゃめちゃ泣けました。こんなにすごい作品が書ける作者様を尊敬します！！こんなに良い作品を書いてくださりありがとうございました。 (2020年4月27日 23時) (レス) id: 3efff88a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2020年1月2日 23時
