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TH「もう、ほんと、馬鹿なの？」
『・・・は？待って。何で、私は今罵られてるの。
漫画では優しく、大丈夫？って声かけられるところではないの？』
TH「漫画？何それ。」
テヒョンは未だに怒った表情で私を見ているが、私は巻き込まれただけであって、悪いのはあの絡んできた男の人たちだと思うのだけど。
私はじっとテヒョンを見る・・・というか、軽く睨む。
TH「・・・はぁ。ごめん。馬鹿なのは俺。
自分に苛立ってるだけだから。
A、怖くなかった？」
溜息をつき、少し弱々しくそう言ったテヒョン。
怖くなかったかと言えば嘘になる。
めっちゃくっちゃ怖かった。
今まで、お客さんに絡まれたことなんて無かったのに・・・。
でも、
『テヒョンが来てくれたから、大丈夫だよ。ありがとう。』
そう笑顔で伝えれば、安心したように目を細め、私の頭を優しく撫でた。
あぁ、先程、諦めようと思ったはずなのに、こんなにも胸がキュウッとなって、好きという感情が頭の中を支配してしまう。
私、案外チョロいのかもしれない。
先程のお客様は顔が青ざめたまま、そそくさとお会計を済ませて帰って行った。
オッパ、すみません。あのお客様は二度と来ないと思います。
JN「A−、テヒョンー、もう上がる時間だよー。」
ジニオッパがニコニコしながら厨房から店内へと出てくる。
JN「ん？何かあった？」
TH「ソクジンさん。Aを狙う敵を追い払いました。」
JN「んん、何それ。よくやった。」
親指を立て合って真顔で称賛している２人。
私を狙う敵って何。私は命でも狙われているのか。
そんな２人を横目に、更衣室へと行き、帰り支度をして外へ出る。
テヒョンと再会した時は初夏だったはずなのに、もうすっかり夏だ。暑い。
早く帰って冷たい飲み物でも飲もう。
帰る方向に体を向けると、店から出てきたテヒョンと目が合う。
『あ、お疲れ様。』
TH「ん。A、一緒に帰ろう。」
今まではストーカーのように私の後ろを離れて見守ってくれていたテヒョンが、私の横を歩く。
それだけで、嬉しくて胸が温かくなる。
TH「何？にやけて。」
『え、そんなに私にやけているのかな。』
TH「うん。」
『そんなテヒョンも、ニヤニヤしてるよ。』
TH「うん、だって、Aの隣を歩けるからね。」
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わたし。(プロフ) - 泣きました！！テテの気持ちもグクの気持ちも… (2021年3月31日 16時) (
レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - やばかったです！(謎)私はテテペンですが、読んでいる途中、やっぱりグクとも結ばれてほしいなぁ…と思うくらいに、とてもいいお話でした。これからも頑張ってください！おうえんしています！ (2020年8月9日 10時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
myun69141(プロフ) - グクのとこ見てるとすごい涙でてきます、、片思いはほんとに辛い…素敵な作品をありがとうございます！ (2020年7月11日 16時) (レス) id: 9abae9e3d4 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - この作品でまゆうさんの作品で泣いた数5作品目を突破いたしました！本当に面白いです！まゆうさんのような文才能力があれば…と切実に思うばかり…！どの作品も大好きです！これからも応援してます！素敵な作品をありがとうございました！ (2020年6月22日 1時) (レス) id: d5650580fd (このIDを非表示/違反報告)
ﾅｵ - めちゃめちゃ泣けました。こんなにすごい作品が書ける作者様を尊敬します！！こんなに良い作品を書いてくださりありがとうございました。 (2020年4月27日 23時) (レス) id: 3efff88a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2020年1月2日 23時
