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すると、すれ違いざまに手を掴まれる。
「私、あなたに話があるんだけど。」
綺麗な顔して、私をすごい剣幕で睨む女性。
『私は無いです。
それに仕事中なので。』
私も、彼女を真っ直ぐ見つめる。
「ふっ、ほんと、生意気。
それじゃあ、今日の6時に駅前で待っているわね。」
『行くわけ・・・』
そこまで言って、右手への違和感に気づく。
指輪が無い。
急いで女性を見れば、彼女は私の指輪をもって、ニヤリと妖しく笑っている。
「待っているわね。」
『それ、返してください。』
「また、会った時に返すわね。」
女性は雑踏の中を消えていった。
オッパの指輪・・・あれを取られるわけにはいかない。
けれど、そう簡単にあの人が返してくれるとは思わない。
これは、俗に言う罠というやつなのか・・・。
ジョングクに相談？
でも、せっかくあの女性から解放されたばかりのジョングクを巻き込みたくはない。
ジミンは最近仕事が忙しそうだし、オッパに相談するわけにはいかない。
テヒョン・・・いや。テヒョンは用事があるって言っていたし。
これはやっぱり、一人で乗り込むべきか。
まぁ、相手は女性なわけだし。
『ケンチャナ。』
そう呟いてみるけれど、やはり不安は消えない。
あるべきものの無い右手の薬指はとても寂しく感じる。
指輪を渡してくれたオッパの笑顔を思い返せば、涙が出そうになる。
オッパのくれた指輪、何が何でも取り返そう。
会社に帰り、残りの仕事を終わらせる。
JK「あれ？ヌナ、指輪は？」
『さっき汚れちゃって。だから今日家で洗おうと思っているの。』
JK「早くつけないと、またヒョンが拗ねますよ。」
『オッパに会うまでにはつけるから大丈夫だよ。』
絶対に。オッパに会うまでには取り返してつけておく。
約束の時間が近づき、会社を出て駅前に向かう。
そこにはすでに、あの女性が立っていた。
『指輪、返してください。』
「ちゃんと来てくれたのね。
ここではアレだから、この近くに美味しいレストランがあるから、そこの個室にでも行きましょう。
私の両親の店だから大丈夫よ。」
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JinJin(プロフ) - 真剣なのに、ちょっと笑えるジンくんの恋愛奮闘記の中に、切なさも入ってて、そうかと思えば愛し合ってる時の様子は生々しくて、とっても忙しくてのめり込むお話でした。ジンペンなので、ジンくんとの話をこんなに素敵に書いて下さることが嬉しくてたまりません！💜 (2022年7月31日 1時) (
レス) @page33 id: 906ff65d51 (このIDを非表示/違反報告)
線画ペン。 - ユラさん最低だと思ってたけど最後ちょー好き！！！ネバネバしつこい女とは違かったぁ！(しつこいけどね。) あ、作品めっちゃ好きです。やっぱジン君好き。 (2021年11月23日 23時) (レス) @page28 id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
ミン - もう読んでる間これ以上ないくらい幸せでした。本当に最高でした。またソクジンメインで書いて頂けたら嬉しいです！！ (2020年12月21日 19時) (レス) id: 3121fdf008 (このIDを非表示/違反報告)
ぺう(プロフ) - 最高でした……。ありがとうございました。 (2020年3月30日 4時) (レス) id: d974314b76 (このIDを非表示/違反報告)
ぴお(プロフ) - 初めまして、こちらのお話読ませて頂きました！ジンペンのわたしにはとってもきゅんきゅんするお話で･･･！素晴らしい作品ありがとうございました(*^^*)これからも作品の更新頑張ってください！ (2020年3月10日 12時) (レス) id: 02d3824596 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2019年12月22日 11時
