甘やかして溶かして食べたい。2【JN】 (ページ50)

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『邪魔して、ごめんね。』

JK「いや・・・。大丈夫です。
座ってください。
何か飲みますか？」

『いやいやいや、病人にさせるわけには、』

JK「いいんです。元気なんで。」

・・・は？

サラッとそんなことを言って台所へ行くジョングク。

こいつ、仮病だったのか！？

そうだよね、そうだ、そうだ！！

だって、こんなことする元気があるんだもの。

私はキッと布団の方を睨む。

私の心配を返せ。

水が入ったグラスを持って帰ってくるジョングクを睨む。

JK「え、なんですか？
・・・なんで泣いてるんですか。」

『・・・心配したのに。
ジョングクが死んでたらどうしようって。』

ジョングクはぶっと吹き出して大笑いしている。

JK「勝手に殺さないでくださいよ。
なんで、風邪をひいたから、そこまで飛躍するんですか。
もう、ほんと、このヌナは・・・」

ジョングクの瞳が一瞬揺れる。

待って。なんで、そんな悲しい顔をしているの。

なんで、そんなに泣きそうな表情をしているの。

『ジョングク・・・？』

そう名前を呼べば、いつもの彼はそこにいなかった。

視界がぐるっと周り、見えるのはジョングクの顔と、その後ろに天井が見える。

なんで、私はこの男に押し倒されているのだろう。

『ジョングク？早く退けてよ。』

先程までの悲しい表情のジョングクはおらず、いるのは冷たいは表情を浮かべる男。

危険だと・・・頭の中でサイレンは鳴り響いているが、この筋肉ウサギに力で勝てるわけもなく、手足を動かしてもビクともしない。

JK「なんで、来るんですか、ほんと。
馬鹿ですよね。
俺が何のために休んだと思ってるんですか。
ヌナが来たのだから、もう、僕は止められませんよ。

あ、勘違いしないでくださいね。
俺はあんたが好きなわけじゃない。
ただ、壊したいだけ。
優しくなんてできませんよ。」

冷たく言い捨てると、私の唇に自分の唇を重ねる。

嫌だ・・・こんなジョングク、嫌だ。

オッパ以外とのキスなんて嫌だ。

涙が溢れてくる。

JK「ふふ、いいよ。もっと泣けよ。
もっと傷ついてよ。
そして、壊れてよ。
もう、ヒョンに合わす顔がないくらいに、ボロボロになってよ。」

ジョングクは私の服に手をかける。

『やめて、やめて・・・お願いだから。』