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安心・・・したのも一瞬で、中から覗いたのはジョングクではなく、女性だった。
とても綺麗で大人っぽくて、スタイルも良くて・・・こういうのをボンッ、キュッ、ボンッとでもいうのでしょう。
同性の私でも、つい見惚れてしまう。
芸能人にいたっておかしくないくらいの顔立ちだ。
その人は私を見る。
けれど、私を見るその瞳はとても冷たく、睨まれているという表現が正しいのかもしれない。
え、出会ったばかりなのに！？
一瞬で私はこの人に嫌われたのだろうか。
JK「誰だったんですか？」
中から、ジョングクが出てくる。
上半身は裸で、ズボンだけを履いている状態。
髪の毛は少しだけ乱れている。
あー・・・あぁ。
私を見て目を見開くジョングク。
JK「ヌナ・・・なんで。」
そんな格好のジョングクとこの女性を見れば、なんとなく察してしまう。
恐らくこの2人は、恋人で、今まさに・・・その・・・最中だったのだろう。
それなら、この出会ったばかりの女性に睨まれるのも分かる。
『あ、あの・・・邪魔してごめんなさい。』
私は頭を下げて自分の部屋に帰ろうとする。
それを、女性に手を掴まれて止められる。
「いえ、大丈夫ですよ。
私はもう帰るので。
ジョングク、よろしくね！」
“よろしくね”・・・そう言われたジョングクの表情はとても暗かった。
けれど、これはこの人とジョングクの問題であって、私の介入するところではないだろう。
女性は私に笑いかけ、帰って行った。
『綺麗な人だね。』
JK「・・・そうかもしれませんね。
でも、僕はヌナの方が素敵な人だと思います。」
『そんなお世辞はいらないよ。
彼女なんだから、褒められて喜ぶとこでしょ。』
JK「彼女？そんなわけないでしょ。」
ジョングクは、はっと冷たく笑う。
んんん？これはどういう？
JK「まぁ、いいや。この格好寒いんで、部屋に入ってください。
・・・逃げるなら今です。」
『逃げる・・・？鬼ごっこか何か？』
JK「違いますよ。そんなのではありません。」
ジョングクが訳分からない。
私はとりあえず、中に入ることにした。
風邪をひいている・・・はずのジョングクをこんな格好で外に立たせるわけにはいかない。
中に入ると、乱れている布団に目がいく。
ジョングクはそれを察したのか、布団を綺麗にしている。
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作者名：まゆう
| 作成日時：2019年12月9日 0時
