甘やかして溶かして食べたい。2【JN】 (ページ44)

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JN「A、何してるの？」

『誰かさんが見えるところにつけたので、コンシーラーで隠してるんです。』

翌朝、化粧を終えた後、昨夜オッパにつけられた首筋の印を丁寧に消していく。

ただえさえ、今オッパと付き合ってることが問題になっているのに、こんな逆撫でするようなことしたくない。

それに、恥ずかしいし。

JN「あえて、わざわざ見えるところにしたんだけど。」

サラッとそんなことを言うオッパ。

私の家を出禁にしてやりましょうか。

オッパはもともと泊まる気で来ていたらしく、今回は次の日の服もきちんと持ってきていた。

ここから出勤する気満々だ。

『オッパ、先に行きますか？』

JN「え、なんで？」

『え、逆に何でですか？
会社では、付き合っていることを伏せようと、一緒にいないようにしてきたじゃないですか。』

JN「でも、もうバレちゃったからね。
今更隠す必要ないよ。
僕は堂々と、Aと並んで歩くよ。」

『嫌です。たくさんの人に見られるじゃないですか！！
そしたら、もっと噂になりますし、オッパが恥ずかしい思いをします。』

JN「恥ずかしい思い・・・？何それ。」

オッパの表情が少しだけ険しくなる。

『あ、いや・・・。こんなのが彼女だなんて・・・オッパが後ろ指をさされます。』

JN「それ、誰に言われたの？」

オッパ。怖いです。顔がめちゃくちゃ怖いです。

『誰かに・・・というか・・・まぁ、普通に考えて・・・・。
私はオッパにお似合いの彼女ではないので。』

JN「・・・はぁ。それ、前にも言ったよね。

僕にお似合いって何？
僕はAがいいんだけど。
逆に自慢したいくらいなのに。
僕の彼女はこんなに可愛いんだぞって。」

オッパは私の頬に手を添える。

JN「なんで、そう自分に自信ないの？
まぁ、誰かがいらないことを言ったんだろうけど。
Aは自信を持つべきだ。
僕はAの全てが大好き。他の女とは比べ物にならないよ。」

オッパは私の手を引いて、家を出る。

JN「見せつけてやろう。僕らは恋人だ。
羨ましがればいいさ。僕らの幸せを。」

初めて、手を繋いで出勤ルートを歩く。