甘やかして溶かして食べたい。2【JN】 (ページ36)

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『嬉しいプレゼントを貰ってばっかりで・・・本当に・・・嬉しいです。』

JN「僕もプレゼントを貰ったよ？昨日の夜、たくさんね。」

ニッと悪戯気に笑うオッパを軽く叩く。

私も、会えるかどうか分からなかったけど、いつか渡せたら良いなと思って買ったクリスマスプレゼントがある。

押し入れから取り出したのは、ブランドの名前の書かれた紙袋。

JN「え・・・これ・・・。」

『プレゼントです。オッパに貰った素敵なプレゼントに比べると、大したものではないですが・・・気持ちです。』

JN「そんなこと言わないで。
僕にとっては、Aがくれたってことに意味があるんだから。」

ジニオッパは丁寧に中身を取り出し、包みを開いていく。

中から、私が１時間以上悩み抜いた末に選んだマフラーが出てくる。

今年は例年に比べとても寒い。そんな中で忙しく働きづめだったオッパが、少しでも暖かく感じられるように、風邪をひきませんようにと、選んだ。

JN「凄い嬉しい。ありがとう。
これを巻いてるい時は、いつもAに抱きしめられてると思っておくよ。」

『あ、それは結構です。普通のマフラーですから。』

JN「私だと思って巻いてね！って言ってくれないの？」

『生憎、そのような可愛い女の子をやっていませんから。』

久しぶりに一緒に過ごせることが嬉しくて、結局１日中家で過ごし、少しだけ食材を買いに行って、夜はオッパ特製のクリスマスディナーとケーキを食べた。

次の日からの激務に備え、渋々、泣く泣く帰って行ったオッパ。

オッパがいなくなった部屋で、右手薬指をもう一度確認する。

本当に、私はオッパに愛されていると思う。

私は、同じだけの愛をオッパに返せているだろうか。

同じくらい愛しているのだけど、私はその全てをオッパに伝えきれていない。

それは、恥ずかしがり屋で素直でない性格が邪魔をしている。

世の中の女性のように、可愛く、オッパに愛を伝えられたら良いのだけど。

私はオッパの笑顔を思い浮かべながら眠った。