甘やかして溶かして食べたい。2【JN】 (ページ14)

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冷たく言い放つオッパ。

この人、本当にしそうで怖い。

JH「は？お前にそんなことできるわけないだろ？」

JN「それが出来るんだよね。
社長ってさ、なってみると嫌でも顔が広くなるんだよ。
いろんな偉い人とも繋がりができるし。
まぁ、Aのために社長になったから、そんなものいらなかったんだけど。
でも結果的にAを守れるなら、社長になった自分を褒めたいよ。」

JH「は・・・社長・・・？あ。」

顔を思い出したらしく、一気に顔が真っ青になっていく。

この人、取材も結構受けてるから、そこそこ有名なんだよなぁ。

ジニオッパの勝ち誇った顔に、思わず笑ってしまいそうになる。

JH「すみませんでした。
もう、Aさんに近付きません。
なので、会社にだけは・・・」

JN「Aに何かしようものなら、その時は迷わず、お前を社会的に抹消するから。」

オッパはそんな怖い捨て台詞を吐き、私の手を掴んで奴の家から帰る。

こうも簡単に解決するなんて。

土下座の覚悟もしていたので、少し拍子抜けしてしまう。

オッパはやっぱり凄い。

『あの、オッパ。
ありがとうございます。』

JN「いや・・・部下を守るのは社長の仕事でしょ。」

部下・・・確かにそうなんだけど。

そんな言葉に悲しくなる。

私はオッパのただの部下ですか？

JN「・・・あぁ、もう、また泣いた！！」

オッパは困ったように私を見る。

JN「泣かせたくないのに。」

細い綺麗指が、私の涙を優しく拭う。

『オッパ・・・これから、時間ありますか？
私の家に来ませんか？』

JN「いや・・・行かない。
二人きりなんて危ないから。」

『それは、何が危ないんですか？』

JN「いろいろと・・・僕だって男だよ？
この前、自分が我慢弱いことに気づいたんだよ。
Aを傷つけてしまう。」

ああ、最近避けられていたのは、これか。

『あの、断られる方が傷つくのですが。
私はあなたに大切な話をしなければいけません。
それに、傷つくわけがないでしょ？
相手がオッパなんだから。』

私は目を見開いて驚いているオッパの手を引いて自分の家に帰る。

そして、とりあえず、向かい合って座る。