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JN「・・・A。
僕はそいつが浮気しててよかったと思ってしまう。」
オッパは弱々しく小さな声で呟いた。
JN「だから、Aはそいつと結婚しなかった。
だから、僕はこうやってAといられる。
最低だよ、僕は。
Aは深く傷ついたのに・・・それでも僕は良かったって思うんだ。
けどね、今すごく嫉妬してる。
僕に振り向いてくれないAは、そいつのことを愛して、結婚しようとまで思っていたんだ。
例え、もうそれが過去だとしても。
僕はその事実が悔しいよ。」
オッパはやっと、笑った。
辞めてください。
そんな、自分を嘲笑うような表情しないでください。
オッパ、それは誤解です。
確かに結婚しよあとは思ってしまったけど、愛していたかと聞かれると、今は違うと答えられる。
それは、オッパに恋して、人を本当に愛する気持ちに気づけたからです。
大好きだからこそ、オッパのすることに心が動き、オッパのキスに感じてしまうのです。
オッパ、ごめんなさい。
そんな顔させてしまって。
私が臆病者で、自分の気持ちを伝えられないばかりに・・・オッパを傷つけてしまいました。
JN「・・・なんで、泣いてるの？」
『オッパ・・・ごめんなさいっ。』
JN「謝らないで。
惨めな気持ちになるだけだ。」
オッパの言葉が胸に刺さる。
私はオッパに嫌われてしまったのだろうか。
涙が次々と溢れだしてくる。
この後、仕事に戻らないといけないのに・・・早く涙よ、止まってくれ。
あいつにフラれた時は涙なんて出なかった。
縋りたいとも思わなかった。
なのに、こんなに涙が溢れて出てくるなんて。
こんなに、あなたに縋りたいと思うなんて。
『オッパ・・・私、オッパがっ』
JK「休憩にきましたぁ・・・・あ。」
タイミングが良いのか悪いのか。
ジョングクが会議室に入ってくる。
彼は、険しい表情のオッパと泣いている私を見て、一瞬頭にハテナを浮かべ、すぐ私の方へ近寄る。
JK「ヒョン。
例えヒョンでも許しませんよ。
ヌナを泣かすなんて。
傷つけるなんて。」
ジョングクがオッパを睨む。
JN「・・・そっか。僕が泣かしたんだよね。
はは・・・僕だって、泣きたいよ。」
ジニオッパは辛そうな表情で笑った。
そして、部屋から出て行く。
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作者名：まゆう
| 作成日時：2019年12月9日 0時
