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TH「俺の担当はAちゃんだから。
Aちゃんが困ったなら、報告してもらっていいよ?
もちろん、Aちゃんが報告してね?」
JK「なんのために俺・・・じゃなかった。
僕がA先輩に同行していると思ってるんですか。
テヒョンさんみたいな人から先輩を守るためですよ。」
この二人は先ほどから何の話をしているんだ。
最初の方こそ、止めに入っていたものの、後半は面倒くさくなって、テヒョンさんの絵をずっと眺めていた。
JK「そんな下心見え見えのフェロモン垂れ流し男に、ヌナは渡せません。」
TH「そんなに俺、フェロモン垂れ流してるかな?
それってかっこいいってことだよね?」
JK「どんなポジティブ思考してるんですか。」
『ねぇ、私、先に帰っても良いですか。』
私はジトーッとした目で二人を見る。
JK「こんな人の所に俺を置いて帰らないでくださいよ。」
TH「それはこっちのセリフ。
ジョングクくんだけが帰るなら、大歓迎だけど。」
『テヒョンさん。私をからかうの、やめてください。
テヒョンさん、別に私のこと好きではないですよね?』
テヒョンさんの瞳が少しだけ揺れる。
けれど、すぐに目を細めて微笑む。
TH「どうしてそう思うの?」
『・・・だって、好きっていう気持ちが全然伝わってきません。』
ジニオッパの顔が浮かんでくる。
あの人から、痛いほどに伝わってくる、私を好きという気持ち。
私は、初めて、人に想ってもらう、大切にしてもらうってこういうことなんだなぁと知った。
テヒョンさんのは、ただの冗談だ。
そんなテヒョンさんの言葉に、戸惑うこともない。
TH「ははっ、面白いね。
おかしいなぁ。
普通の女の子なら、俺がこうやるだけで・・・」
テヒョンさんは私の両手を自分の両手で包み込み、真っすぐ見つめてくる。
TH「頬を赤く染めて、俺に堕ちてくれるんだけど。」
『なら、私は普通の女の子ではないかもしれないですね。』
私はニコッと笑ってみせる。
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jiminluv - ちなみに申し上げますとジミナ様はお酒にお強い方です...。お話、面白いですね。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 7465c06286 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジン君サイコー!これからも更新がんばってください! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
まい - ジンぺんなので最高です!大人なジナたまらない!社会人なので会社という設定がやばい!最後まで楽しみにしてます(^^) (2019年12月11日 10時) (レス) id: 693c0f6f88 (このIDを非表示/違反報告)
Km - 1話目読んで感じました。私この作品好きです!笑 これから読ませていただきます! (2019年12月6日 23時) (レス) id: 617d4e2c73 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» 教えて頂きありがとうございました。早急に直しました。 (2019年12月3日 19時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月24日 22時