38. ページ38
JN「A、笑ってくれるようになったね。」
『そうですか?』
JN「しばらくは、困ったような表情ばかりしていたからね。
僕はAに笑っていてもらいたいんだ。
困った顔をさせたいわけではないんだよ。」
ジニオッパは困ったように笑った。
JN「困らせたくはないんだけど・・・でも、やはり僕は君を困らせてしまうみたいだ。」
オッパが少し、私に近づく。
以前の私はすぐに離れて距離をとっていた。
オッパから逃げていた。
けれど、今の私は、オッパがどれだけ優しくて、どれだけ私のことを考え、想っていてくれているかが分かるから、私は逃げない。
JN「キスしたい・・・って言ったら、Aはどうする?」
急に耳元で低く甘い声で囁く。
その言葉に、背中がゾクッとする。
『キス・・・ですか。』
JN「うん。キス・・・ダメ?」
オッパの揺れる瞳が私を真っすぐに見つめている。
オッパとキス・・・。
『・・・急にどうしたんですか?』
JN「Aが僕のことを好きになってくれるのをゆっくり待っていようと思ったんだけど・・・。
ゆっくりしてるうちに、Aが他の男に触れられるのが嫌だ。」
他の男・・・?
『そんな、私を触るような物好き、いませんよ。』
JN「いた。Aの手、握っていた。」
私の手・・・?あ。
『テヒョンさんのことですか?』
オッパは拗ねたような表情で、首を縦に振る。
ジョングクの話とようやく繋がる。
オッパは私にお粥を届けに来てくれた時に、私とテヒョンさんが手を握っているところを見たんだ。
それで、落胆して帰ったのか・・・。
わざわざお粥を作って持ってきてくれたオッパに申し訳なく思うと同時に、少しだけそんなオッパを可愛いと思ってしまう。
『あれは、握手みたいなものですよ。
私が新しく担当をさせて頂く新人作家さんです。
とても素敵なおはなしを描かれるんですよ!』
テヒョンさんのことを話すと、ジニオッパは更に唇を尖らせている。
JN「他の男のこと、そんな嬉しそうに話すんだ・・・。」
『あ、いや・・・これは、そういうのではなくて・・・』
3083人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
jiminluv - ちなみに申し上げますとジミナ様はお酒にお強い方です...。お話、面白いですね。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 7465c06286 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジン君サイコー!これからも更新がんばってください! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
まい - ジンぺんなので最高です!大人なジナたまらない!社会人なので会社という設定がやばい!最後まで楽しみにしてます(^^) (2019年12月11日 10時) (レス) id: 693c0f6f88 (このIDを非表示/違反報告)
Km - 1話目読んで感じました。私この作品好きです!笑 これから読ませていただきます! (2019年12月6日 23時) (レス) id: 617d4e2c73 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» 教えて頂きありがとうございました。早急に直しました。 (2019年12月3日 19時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月24日 22時