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24. ページ24

後片づけを終えて時計を見れば、休憩時間も残り15分となっている。



『じゃあ、私はこれで戻ります。』



JN「ダメだよ。あと、15分もある!」


『知ってます?ここから私のデスク、片道10分はかかるんです。
5分前行動は社会人の基本ですよ?』


そう言えば、分かりやすく肩を落として落ち込むオッパ。


JN「せっかく二人きりになれたのに。」


『どうせ、明日のお昼にはまた会うのですよね?』



先ほど、そのような契約を勝手に結ばれてしまった。


JN「でも、明日の昼までは24時間もあるんだよ?
それまで耐えられないよ。」



24時間くらい、耐えられるだろう。


そもそも、今まで全く会わない人生を送って来たのだ。


24時間なんてあっという間だろう。





JN「・・・じゃあ、少しだけ抱きしめてもいい?」



何が、じゃあ・・・だ。


上目遣いでこちらを見つめてくるオッパ。



その純粋な瞳を見れば、ダメですなんて言えない。



欧米風の挨拶ということにしてしまえば、問題なんてないだろう。


これは抱きしめるとかではなく、ハグだ。挨拶だ。



私はゆっくりと頷く。





すると、思い切り手を引かれ、優しい温もりに包まれる。


背中に回された大きな手は、私とオッパの距離を更に縮めるかのように、力を入れてくる。


ハグなんて可愛いものではなかった。


心臓が飛び出してしまいそうだ。



行き場のない私の手は、重力に従って下へとぶら下がったまま。


オッパの背中に回さないのは、私の小さな抵抗です。



『オッパ、苦しいです。』



JN「あと少しだけ。」


オッパの声が耳元で聞こえる。


その甘い声に、耳が痺れ、背中がゾクリとなる。



今のはわざとだろうか。それとも天然なのだろうか。



オッパの声は危険だ。



私は心臓の音がオッパに聞こえませんようにと念じながら、大人しくオッパの腕の中に収まる。





JN「・・・はぁ。やばい。」





そう呟いて、オッパはやっと私から離れる。


オッパは自分の顔を両手で隠して立っている。


オッパの表情はこちらから見えない。




『どうしました?』



JN「嬉しくて、表情管理ができない。」


『オッパが表情管理なんてできたことありますか。』


JN「無いね。」



そう言えば、オッパは手を下げて、ふにゃりと笑う。


その顔はとても嬉しそうで、ほんのり赤かった。


そんな反応をされると、困る。

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作品ジャンル:タレント
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jiminluv - ちなみに申し上げますとジミナ様はお酒にお強い方です...。お話、面白いですね。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 7465c06286 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジン君サイコー!これからも更新がんばってください! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
まい - ジンぺんなので最高です!大人なジナたまらない!社会人なので会社という設定がやばい!最後まで楽しみにしてます(^^) (2019年12月11日 10時) (レス) id: 693c0f6f88 (このIDを非表示/違反報告)
Km - 1話目読んで感じました。私この作品好きです!笑 これから読ませていただきます! (2019年12月6日 23時) (レス) id: 617d4e2c73 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» 教えて頂きありがとうございました。早急に直しました。 (2019年12月3日 19時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月24日 22時

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