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【YOU side】
あたたかい・・・。
一人暮らしのはずなのに、不自然な手への温もりで目が覚める。
ゆっくり目を開けると、私の手に覆い被さるように大きな手が置かれている。
そして、ベッドに頭を伏せて寝ているオッパの姿・・・
『えっ!?』
ここは・・・私の部屋だ。
でも、なんで私に部屋にオッパがいるの?
寝起き早々脳内プチパニックを起こしている私は、身動きがとれずにいる。
よし、思い出してみよう。
昨日は・・・いつものようにSUGAでジミンとジョングクとご飯を食べていた。
それで、話の流れからあいつのことを思い出してイライラして、お酒をグイッと・・・。
“A、僕は君が好きだよ”
ああ、思い出してしまった・・・。
なんでオッパがここにいるのかとか、お酒を飲んだ後の記憶は全く無いが、それでも、ここでオッパと話したことはなんとなく覚えている。
オッパに好きだの、笑顔を見せてだの言われた気がする・・・。
あと・・・
“Aって呼んでいいかな?”
オッパに名前を呼ばれた気がする。
それが、その時の私は無性に嬉しかったのだ。
酔っていたからかな。
今は特に何も思わない。
JN「んん・・・」
ジニオッパの目が開く。
そして、その綺麗な瞳に私を映す。
JN「あ、A。おはよう。」
そう言いながら目を細めて微笑むオッパ。
寝起きだからか、いつもより低いけれど甘い声に胸がグッと押さえられたような痛みを感じる。
なんだ、これ。
JN「A?」
その甘い声で、私の名前を呼ばないで欲しい。
嫌でも、反応してしまうんだ。
JN「・・・顔真っ赤。」
いたずらっぽくニヤリと笑うオッパ。
『呼ばれ慣れてないだけです!!』
JN「でも、ジミンくんに呼ばれてもそんな風に赤くならないでしょ?」
『ジミンは・・・親友ですから。もう慣れています。』
私は熱くなっている自分の顔を両手で覆う。
お願いです、もう見ないでください。
そんな願いも虚しく、両手首を掴まれる。
JN「だめ、もっと見せて?」
ジニオッパは私の手を引き寄せ、至近距離で私の顔を覗き込む。
更に顔は熱くなっていく。
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jiminluv - ちなみに申し上げますとジミナ様はお酒にお強い方です...。お話、面白いですね。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 7465c06286 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジン君サイコー!これからも更新がんばってください! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
まい - ジンぺんなので最高です!大人なジナたまらない!社会人なので会社という設定がやばい!最後まで楽しみにしてます(^^) (2019年12月11日 10時) (レス) id: 693c0f6f88 (このIDを非表示/違反報告)
Km - 1話目読んで感じました。私この作品好きです!笑 これから読ませていただきます! (2019年12月6日 23時) (レス) id: 617d4e2c73 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» 教えて頂きありがとうございました。早急に直しました。 (2019年12月3日 19時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月24日 22時