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『・・・オッパ。
私、この事務所を辞めます。』
TK「はっ？何もそこまでしなくても。」
『オッパ。私がマネージャーになったのは、BTSの為です。
BTSのマネージャーじゃないなら、マネージャーなんてしたくないです。
それに・・・私だって見たくありません。
他の人と幸せになるテヒョンを。』
TK「でも・・・」
『無責任でごめんなさい。
メンバーたちには、私が去るまで、黙っておいてください。
辞めた後は、引越しもして、違う人生を始めます。』
TK「メンバーはすごく悲しむと思うぞ。」
『でも、いつかは忘れる。
記憶なんて、そんなものですよ。』
私はニッコリ笑って部屋を出る。
出ていくところで、オンニの嬉しそうな笑みが視界に入った。
良かったですね。邪魔者がいなくなって。
どうぞ、お幸せに。
誰もいない部屋まで来たとこで、涙が溢れ出てくる。
けれど、バレるわけにはいかない。
奥歯をかみ締めて、声が出ないように耐える。
はいはい、辞めます、さようなら・・・そんなので終われるほど、私と彼ら、そして彼との関係は浅いものではない。
けれど、もう、ああするしかなかった。
確かに、テヒョンのこれからの人生に私は邪魔なだけだった。
もう、彼と一緒になることは無くなった。
好きだった。大好きだった。
彼のことも、BTSのことも。
大好きで大好きで仕方がなかった。
頭が痛くなるくらい、泣いた。
急がなきゃ、彼らのコンサートが終わってしまう。
けれど、もうこの涙でグチャグチャの顔でみんなに会えるわけがない。
テヒョクオッパに体調不良で帰ることをメッセージで送る。
オッパなら、帰る理由を分かってくれるだろう。
その日の夜、テヒョンがアパートに来ることは無かった。
ほら、もう私は必要ない。
メンバーからは、体調を気遣うメッセージがたくさん来ていたけど、私に返信をする余裕はなかった。
予想以上に、私はみんなのことが大好きだ。
泣かずにみんなと残りの日を過ごすことはできない。
私はその日のうちに引越しの準備を済ませた。
そして、次の日、事務所に行き、社長に話をした。
さようならを言えない臆病者でごめんなさい。
BTSは私の人生でした。
テヒョンは、私の大切な人でした。
どうか、皆さん、元気で輝き続けてください。
涙を拭い、私は事務所を後にした。
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ここまる(プロフ) - まゆうさんの小説全部大好きなのですが、やっぱりこの作品が1番大好きです(*^^*)何回も読み返しちゃいます。文才素晴らしすぎてほんとに天才だと思います！！いつも素敵な作品をありがとうございます(o^^o) (2020年12月3日 20時) (
レス) id: 3c8b97a1b0 (このIDを非表示/違反報告)
uk(プロフ) - 一気に読ませていただきました。とっても切なく何度涙を流したか。素敵な作品に出会えて嬉しいです。他のお話も楽しませていただきます、ありがとうございます。 (2020年10月6日 16時) (レス) id: 7eeed36c19 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - ヤバすぎ！胸がキュウと締めつけられました。涙が止まらなかったです。 (2020年9月18日 12時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
#Hazuki_°｡(プロフ) - このお話すごく感動しました…！途中でジョングクが、最後の意地ってあったじゃないですか…あれでもう…泣きました…すごい文才をお持ちで…面白かったです！ありがとうございました！ (2020年1月11日 12時) (レス) id: 6acf6e12b1 (このIDを非表示/違反報告)
きらら - このお話すごく大好きです！とても感動しました！！ありがとうございました。。 (2019年12月18日 21時) (レス) id: d195d3ea68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2019年11月22日 23時
