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外から聞こえてくる蝉の鳴き声が夏の暑さをより一層際立たせている。
妥協してエアコンつけようと机の上にあるリモコンに手を伸ばす。
“俺、そいつには絶対叶わない。”
笑いながらそう呟いたテヒョンの声が頭から離れない。
私の中にいる誰だか分からない好きな人とテヒョンが言ってた私の好きな人・・・それはきっと同一人物だろう。
分厚い日記を１ページ、また１ページ捲ってこの１ヶ月を振り返っていくが、どこにもそのような人物は書かれていない。
書かれているのは、テヒョンと遊んだことやテヒョンへの想い・・・。
私、相当テヒョンのこと好きだったんだなぁと改めて思う。
それなのに、せっかくのテヒョンの告白を断ってしまった。
自分でもよく分からない。
この日記に書かれたことは確かに記憶として頭に存在しているが、どれもぼんやりとしたもので・・・まるで誰かが記憶の上書きでもしたかのように、自分の記憶ではないみたいに感じる。
隣の部屋からもゴソゴソガタガタと物音が聞こえてくる。
『あ・・・』
体が反射的に隣の部屋へと足を運ばせるが、そこにいるのはオッパだった。
「よ、A。
元気だったか？」
『オッパ、おかえりー。
仕事休みなの？』
「そ。お盆はずっと仕事だから、その分の休みを今とってんの。」
久しぶりに見るオッパは、どことなーく大人っぽくなったように見えて、話すのに少し緊張する。
「そういえば、この部屋お前使ったの？」
『いいやー、オッパの部屋なんて使うわけないでしょ。
どうしたの、いきなり。』
「いや、しばらくの間使ってないわりには埃も積もってないし。
まるでつい昨日まで誰か過ごしてたみたいに綺麗だからさ。」
昨日まで・・・？
『誰も使ってないよ、この部屋。
入ってすら無いし。』
「ふーん。あ、幽霊とか？」
『やめて、怖くなるじゃんか。』
オッパの背中を軽く叩き、部屋を出る。
オッパの部屋もこの廊下も、どことなく懐かしく感じる。
毎日見ている場所なのに、なんだろうこの違和感。
全てに違和感を感じながらも季節は流れ、
高校生だった私は22歳になった。
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さあと(プロフ) - 楽しかっです。グクのたくらみがうまくいってよかった(^^) (2020年8月17日 0時) (
レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
BTS taehyng - このお話すごく良かったです！ めちゃくちゃボロ泣きしました！久しぶりにこんな泣きましたwまた思い出すだけで涙が出てきそうです。甘酸っぱい様な悲しいような、、、、、でも最後はグクとくっついたので良かったですが記憶の所がやっぱり悲しかったですね笑 (2020年2月19日 0時) (レス) id: e80d337afd (このIDを非表示/違反報告)
ひなぴ〜♪ - 私もジンとグクおしなんです！！ 次の小説は、ジンメインがいいです！！また、今回の小説面白かったです！ これからも頑張ってください！！ (2019年11月16日 8時) (レス) id: 26489886b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2019年11月13日 10時
