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64.【JK side】 ページ15

そんなある日、やっと彼女は僕に本音を吐いた・・・



“テヒョンが怖い・・・”



結婚前は優しかったらしいが、結婚と同時に人が変わったように暴力を振るうようになったらしい。



いわゆるDV。


話を聞けば、それはヌナのことが好きすぎての行動なのだろうけど・・・



僕は腹が立った。


大好きな人を傷つけられて、許せるはずがない。



けれど、ヌナは“何もしないで”と言った。




“テヒョンがああなっちゃったのは私のせいだから。
私がテヒョンをダメにしちゃったから・・・
テヒョンは悪くないよ。
悪いのは全部私だから・・・”




そしてその数日後、彼女は死んだ。



自分で自分の命を絶った。




アイツが仕事から家に帰ると、ヌナは風呂で手首を切り死んでいたらしい。



許せなかった。

ヌナを追い詰めたアイツが憎い。






けれど何より一番憎く許せなかったのは、ヌナを助けることができなかった自分だ。


分かってたのに。


ヌナが苦しんでいること、全部知ってたのに。



大切な人を守ることができなかった。





ヌナが死んだ次の日、部屋で泣き疲れ横たわっていた僕にヌナから荷物が届いた。




包みを開けると、2冊の分厚いノートが入っていた。


中を見てみると、ヌナの日記だった。

そういえば、小4から毎日ずっと日記を書いているんだって自慢してたな。







僕は最初の1ページ目に目を通す。








2014年8月1日

今日は特に何もない一日だった。何もなさすぎて退屈だった。

こう毎日何もない日々を過ごしているとおかしくなりそう。

明日は学校に行こうと思う。一応これでも受験生なんだから。図書館で勉強でもしようかな。







どうやら、1冊目は高校3年生の8月からの日記らしい。



読めば読むほど、ヌナがどれだけアイツのことを好きだったのかが分かる。


胸がズキッと悲鳴をあげる。

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さあと(プロフ) - 楽しかっです。グクのたくらみがうまくいってよかった(^^) (2020年8月17日 0時) (レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
BTS taehyng - このお話すごく良かったです! めちゃくちゃボロ泣きしました!久しぶりにこんな泣きましたwまた思い出すだけで涙が出てきそうです。甘酸っぱい様な悲しいような、、、、、でも最後はグクとくっついたので良かったですが記憶の所がやっぱり悲しかったですね笑 (2020年2月19日 0時) (レス) id: e80d337afd (このIDを非表示/違反報告)
ひなぴ〜♪ - 私もジンとグクおしなんです!! 次の小説は、ジンメインがいいです!!また、今回の小説面白かったです! これからも頑張ってください!! (2019年11月16日 8時) (レス) id: 26489886b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月13日 10時

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