BTSの天才ヨジャマンネ Ⅱ (ページ10)

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ラップは… ページ10

WZ｢そう言えば、どの曲にするの？｣

『どうしようか迷ってて』

WZ｢ラップできんの？｣

……ラップは、ねぇ？

ギクッとして黙ってしまった私を見て、ジフニオッパは軽く溜息をついた

WZ｢できないんだな…天才なのに｣

『な、天才でもラップはできませんー！いや、頑張ればできるし…たぶん』

WZ｢たぶんかよ｣

そう言ってパソコンをいじり始めるジフニオッパ

横顔がお綺麗ですね

メガネがお似合いなこと

WZ｢これはどう？｣

聞かせてくれたのは【20】

『この曲好き』

WZ｢恋、してる？｣

『恋…してるよ』

テヒョンに

何故かずっと朽ちない恋をしている

あ、今良いこと言ったかも

WZ｢なら感情も乗せやすいし、ラップもないし、歌えるだろ｣

『2分以内だし、1番だけにしようかな』

WZ｢2分あるなら2分歌えよ。1分半くらいじゃん。2分にアレンジできるだろ？｣

『おっしゃる通りで…アレンジって、目の前に作った本人がいるのにどうやって2分にしろと』

WZ｢俺が納得するまで切り貼りして2分にすればいいさ。Aがアレンジしてね｣

目の前に用意されたパソコンには、既にデータがあって、もうやるしかないと腹を括った

『お、終わった…』

WZ｢お疲れ様。さ、目休めたら歌うからね｣

ジフニオッパはヘッドフォンを装着してパソコンから曲を聴いている

2分にするのはなんだか難しくて、結果、自分とジフニオッパが納得するまで時間がかかった

WZ｢始めようか｣

『はーいっ』

近くに置いてたお茶を飲み、声出しをして、スパルタ指導を受けた

元々の曲の世界観を壊さないように、自分の世界を挟んで歌う

たまにジフニオッパと意見を出し合ったり、アドバイスをもらったりした

歌って、録音して、聴いて、試行錯誤して完成させた20は

たった2分でも、自分にとって素晴らしいものになった