仔犬と蝶 Ⅱ (ページ34)

今日:21 hit、昨日:1 hit、合計:164,483 hit

＊ -BH side- ページ34

Aから突然の電話

怯えて、早く来てと言ったA

いてもたっても居られなくて走った

ひたすら走った

BH｢あ、すみません｣

もうすぐで着くと言うときに人にぶつかってしまったが、構わず中へ進む

インターフォンを押すと、ガチャガチャと言って鍵が開いた

BH｢あんn…うぉっ｣

『こわ…かった…』

俺に抱きついて震えるA

とりあえずリビングに連れて行って、泣き止むのを待った

BH｢何があったの？｣

優しく聞けば、ゆっくりと話し出した

BH｢サセン、か｣

家まで知られてるのは、怖いよな

BH｢俺が守るから。何かあったら絶対言って？仕事でも飛んでいくから！！｣

優しく抱き締めてあげたら、笑ってくれた

『ありがとう』

そうやって素直に言ってくれるところは、Aのいいところ

そう言えば、このことチャニョラは知らないんだよな？

BH｢あと、このことはチャニョラにも言うこと！あいつはAのオッパだろ？｣

『でも、心配かけたくない』

なんだかんだ兄思いの良い子なんだよなぁ

BH｢それでも、頼ってあげて？兄貴らしいことしたいだろうし。ね？｣

チャニョラだって、ただのシスコンじゃなくて、ちゃんとAのことを思ってくれていることを知ってほしかった