仔犬と蝶 Ⅱ (ページ27)

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＊ -BH side- ページ27

控え室に戻って数分後

BH｢トイレ行ってくるー｣

嘘をついてAの待つ控え室に行く

ノックをすれば返事が返ってきた

BH｢失礼しまぁ～す｣

『お待ちしてました、オッパ！』

そう言ってメイクを落としたチャニョラそっくりの顔で笑う

BH｢仕事してるとき別人みたいだから錯覚起こすよ｣

『そう？』

BH｢でも、笑った顔は変わらない｣

俺の大好きなその笑顔は、仕事中でも変わらなかった

BH｢チャニョラとか連れてきた方が良かった？｣

『チャニョルオッパはうるさいから嫌』

BH｢だよな｣

2人して笑い出す

あぁ…

BH｢『幸せだ』｣

思わず口に出してしまった言葉は、なんとAと被った

『い、今のは！その…』

BH｢ううううん、いいんだ！｣

2人で焦り出して、それがおかしくてまた笑った

BH｢そろそろ戻らないと、みんな怪しむな｣

『そうなんだ』

もう少し一緒に居たいな

小さく聞こえたその言葉に胸が締め付けられる

どんどん俺を勘違いさせていくな、この子は

BH｢今日、家行っていい？｣

そう言うと目を丸くして、大きな目がより一層大きく開く

目が落ちるよ！気をつけて！！←

『もちろん！』

BH｢ふふっ、またね｣

ちょっとカッコつけて控え室を出て行った

今晩、楽しみだな