検索窓
今日:32 hit、昨日:56 hit、合計:18,774 hit

にゃん64 ページ7

「赤葦さん、ごめんなさい」

「いや、大丈夫。気づかなかった俺にも責任があるから」



背中に熱を感じる


それがやけに、自分の中でぐるぐる回っているようで、よくわからない


なんだかいつもより、手のひらが汗ばんでいるように感じる



「花火もう始まっちゃいますね」


首のあたりに預けられた顔からいい匂いがした


それがまた俺の中でぐるぐると回っている



「あ、あそこのベンチに行こう」


人のいないベンチまでたどり着くと、そっと下ろす

下駄を脱がせて足元を確認すると、親指と人差し指が赤く擦れていた



「こんなんで、よく歩けたね」

「えへへ、⋯⋯ごめんなさい」


別に怒っているわけじゃないのに

ただ、心配なだけ



「あ、見て赤葦さん、花火!」


そう声を上げると突然空が光った


見上げると、赤、黄、オレンジ

色とりどりの花火が、夜空を彩っていた



「きれい⋯⋯」


でも俺は、真上の華よりも、ふと目に入った光景に目を奪われていた


花火を反射して、キラキラと輝く横顔

それに見とれている自分に気づいて、胸の奥がぎゅっと掴まれているような気がした




もしかして、俺は___

にゃん65→←にゃん63



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
923人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- まあさん!あなたは天才ですか!?私にはこんな神作、作れません!マジ続きが気になります❗更新頑張ってください🎵応援しています❗ (3月25日 16時) (レス) @page15 id: 139b425bec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まあ | 作成日時:2024年3月21日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。